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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第77話 特別クラス

今日は4人で学校へ向かう。


いつもと違うのはAクラスに行くのでは無く、今日から特別クラスになったという事だ。


「「「おはようございます」」」


4人は緊張しながら教室に入った。


中には生徒会長のステラが教壇に立っている。


しばらくして特別クラス全員が集まった。


「皆さん、おはようございます。私がこのクラスを任されている生徒会長のステラです。よろしくお願いします」


そしてクラスに二人の魔法師が入ってきた。


「紹介します。これから私達に魔法を教えてくれる宮廷魔法師の方です。自己紹介をお願いします」


「俺は宮廷魔法師をやっているダンテと言う。火と土の魔法を教えていくのでよろしく頼むな!」


「私はキアラです。同じく宮廷魔法師をやっています。教える魔法は風と水になります。皆さんよろしくお願いします」


「それでは皆さん、自分の適性にあった魔法師の先生の所に行って下さい。あとツクヨミくん、サクヤさんはこちらに来て下さい」


そしてダンテの所には1年のフェリックス、2年のエヴァ、3年のゾーイが習い、キアラの所には1年のメリナ、フィオナ、エミリア、ヘンリーが習う事になった。


そして、ステラはツクヨミとサクヤを別室に連れていった


「ツクヨミくん、サクヤさん、あなた達は教師よりも強い!そして教える事もありません。ですからあなた達には教える側に立ってもらいます」


「「はい」」


「ところであなた達は一体誰に習ったのですか?」


するとサクヤが代わりに説明した。


「基本はお母さんにです。その後は魔法はエルフのヘスティアさん、妖精のアフロディーテさんで、武術はアレスさんです。後は体術などは竜人のミネルヴァさんです」


「!!!………サクヤさん、今の人達って」


「はい、私も夏休みにブルーメに行って初めて知った事ですが、アレスさんとヘスティアさん、それとお母さん3英雄と聞きました」


「あなた達のお母さんってアルテミス様?」


「はい」


「あなた達ってアルテミス様のご子息なの?」


するとツクヨミが代わりに答えた。


「俺たちはどうやら赤ん坊の時に母さんに拾われて育てらたと聞きました」


「………ごめんなさいね。余計な事を聞いてしまって」


「気にしないで下さい」


「でも、あなた達の強さの謎が解けた気がするわ」


「しかし、なぜ俺たちが教えるのでですか?」


「簡単に言えば、教師の人数が足りないって言うのが本音ね。魔法に関しては国が用意してくれたから問題ありませんが、まだ王宮の方もいろいろと忙しい用で騎士を派遣する余裕までは無いみたいなの」


「そうですか…俺たちが出来る事なら何でも協力します」


「ありがとう。それであなた達ならこの1ヵ月でどのように教えるのかしら」


「そうですね、まずは基礎能力を上げます。技術だけ上がっても体がついていきませんから。後は毎日実戦した方がいいと思います」


「なる程ね、それは私も思っていた事よ。後は訓練方法かしら」


「それではよくアレスさんとミネルヴァさんに習ったやり方をしてみましょう」


「それは興味あるわ」


「とりあえず、午前中は魔法で午後は武術という形やるので、早速今日からお願いしますね。班はこちらで分けました」


《ツクヨミ班》


ツクヨミ


ステラ


エヴァ


メリナ


フィオナ


《サクヤ班》


サクヤ


ゾーイ


エミリア


ヘンリー


フェリックス


「このメンバーになりますが二人は平気ですか」


「「はい」」


「サクヤさん、何か困った事があったらゾーイに相談してね」


「分かりました」


「それではツクヨミくんとサクヤさんはこのまま魔法の授業を見学して下さい。何か感じた事があれば私に言って下さいね」


そして話は終わり、魔法の授業に参加した。


魔法の授業も終わり、昼食を済ませてから午後の授業に入った。


「それでは基礎体力の強化と体術の訓練をしたいと思います。まずは学園内は狭いので王都の外に行きたいと思います」


ステラが保護者となり、10人が学園から出た。


町の外に出ると全員がケガをしないように柔軟体操をする。


「それではこの先の森まで軽く走り、帰りは全速力で戻ります」


小さな森だが、森だけで直線5キロ、往復10キロになる。


片道15キロのジョギングに帰りは15キロのダッシュ、初めての人にはついてはいけないウォーミングアップだった。


「ステラさん、大丈夫ですか?」


「ハァハァ、何とかね。ごめんね、ちょっと肩貸してくれる」


ツクヨミとサクヤに1時間遅れてステラが到着した。


出発してツクヨミとサクヤは30分、ステラは1時間30分の到着である。


「ス、ステラさん、くっつきすぎです」


「あら、意外とかわいい事を言うのね。私の事はお姉さんって呼んでね」


「………」


うつむいて赤くなったツクヨミが可愛すぎて、ステラは思わず抱きついた。


出発して2時間して徐々に到着していく。


そして2時間30分でようやく全員揃った。


「今日は思ったより時間がかかったので軽く1時間程走って終わりにしましょう」


「「「えーーー!」」」


全員が少し青ざめた。


「今日走った所を毎日目標45分で走れる様に頑張って下さい」


するとステラがぼそっと


「あんなにかわいいのに、思ったよりドSね」


そして特別クラスの初日が終わった。

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