第7話 依頼完了!
町に戻った四人は捕まえた三人を憲兵に引き渡し、ギルドに向かった。
ギルドに辿り着くと、依頼報告を受付のニナにした。
「し、少々お待ち下さい」
急いでギルドマスターに報告しにいく。
しばらくするとニナは戻ってきて、別室に案内をした。
中に入ると男が立っている。
「ギルドマスターをしているモーリッツだ。とりあえず座ってくれ」
モーリッツは四人を座らすと自分も座り、森での出来事を細かく聞いた。
「まずはフードの男三人についてだ!どういう経緯で捕まえた」
フィンが分かる所まで話して、続きをアンナが話した。
「それが本当ならお手柄だな!とりあえず話は以上だ!まずは受付で報酬を貰ってくれ」
と四人が部屋から出ようとすると、フィンがモーリッツに止められた。
「二人でもう少し話をいいか?」
「はい、構いませんが…」
二人は中に入り話し出す。
「浄化の話は本当か?」
「はい、この目で見ました」
「ならこの町にとっては貴重な存在だぞ。どうしたものか…」
「どうとは?」
「本来なら専属冒険者になって貰いたいのだが…まだFランクで実績もない、しかもまだ子供だ!」
「なるほど…まだ二人はこの町に来たばかりです。学校にも通うみたいですので、焦らずに実績を積んで貰い、見守っていくのはどうでしょう?確かにギルドとしては手放したくないでしょうが…」
「あぁ…あと子供たちで三人を倒したって事も信じられん!Bランクのお前でも倒せなかったのに…」
「直接見た訳ではありませんが…私も油断していたとしても、あの三人相手に無傷で倒したのは末恐ろしいですよ」
「話が聞けて助かったよ」
話が終わりを部屋を出るとアンナたちが喜んでる。
「フィン!報酬上乗せされてて結構貰ったよ!」
「そうか〜、じゃあ飯でも食いにいって報酬を分けよう!」
「はい!」
ツクヨミとサクヤが返事をしてギルドを出る。
食事が終わるとフィンが仕切り、報酬を分ける。
人族のお金は日本円で直すと、
小銅貨=1枚20円
銅貨=1枚100円
銀貨=1枚1,000円
小金貨=1枚10,000円
金貨=1枚50,000円
白金貨=1枚200,000円
「今回の報酬は銀貨6枚と特別報酬で金貨3枚出た!」
みんな凄い笑顔で声を上げる。
「まずはツクヨミくんとサクヤちゃんに金貨3枚」
ツクヨミとサクヤは驚き、ツクヨミがフィンに
「えっ!報酬は半分で良いですよ!」
アイナが
「駄目よツクヨミくん、ほとんどあなた達の活躍だからね。貰ってちょうだい」
「あぁ、だから俺たちは本来の報酬分でいい!むしろ俺たちの方が貰いすぎと思うくらいだ!」
サクヤがツクヨミに
「有り難く受け取りましょう、兄さん」
「あぁ、そうするか」
四人は報酬を分けたあと店を出た。
「今日はありがとうございました」
「あぁ、こちらこそ」
ツクヨミたちフィンたちに別れを告げて、家に帰った。
家に辿り着くとツクヨミが
「今日一日で約一ヶ月分の生活費を稼いだな」
「本当ですね」
母の残してくれたお金は白金貨50枚と金貨50枚あり、王都に着き家賃半年分で金貨を12枚と生活用品などの購入などで約金貨8枚、早くも合計金貨20枚位使っている。
「今日はもう寝て、明日は学校に行き学費を確認しよう」
「はい」
そしてツクヨミたちの初めての仕事と一日が終わった。