表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
67/150

第67話 アジト

メリナはテオとテレサを呼んだ。


「お呼びですか?メリナ様」


「テオさん、国王からの命令が下りました」


「!!」


テオは国王直々の命令で焦った。


「何でしょうか?」


「これからツクヨミさん達の家を建てます。これは国王がツクヨミさん達に与える褒美です。1番いい土地に立派な屋敷を建てますので手配をお願いしますね。設計には私も携わりますので」


「分かりました。早急に手配します」


テオは急いでその場を離れた。


「テレサ、私もツクヨミさん達と暮らしますのでテレサもついて来て下さい」


「分かりました」


「それではテレサ、一緒に内装を考えるわよ」


メリナとテレサは二人で部屋にこもった。


   ◆   ◆   ◆


「プルート様、帰ってきたよん」


治療を終えたラウラが一度アジトに戻ってきた。


「ラウラ、おかえり〜。あれ、アレクサンドとアドンは?」


「ヤラれちゃった」


「ラウラも腕ないじゃん」


「ドジっちゃった」


「とりあえずラウラも戻ったし幹部会議でもしますか」


テーブルにはプルート、ヘカテー、ラウラの他は3人しかいない。

3人は魔人でガブリエル、ラファエル、イリスである。


「ガブリエル、魔人族の方はどう?」


「プルート様、一部の魔人が我々に協力するとの事です」


「ふ〜ん、ラファエルは瞳の持ち主見つかった?」


「イリスと共に魔人族の領土を全て見て回りましたがいませんでした」


「そっかぁ。組織の規模が半分になっちゃったし、どうするかな〜?」


するとガブリエルが提案する。


「少し時間をかけてはどうでしょうか」


「時間をかける?」


「まずは同士を募って規模の拡大をする。そして範囲を狭めてみては如何でしょうか」


「そうだよねぇ〜。時間がかかるけど、それが1番早いかな。皆はどう思う?」


するとラファエルが提案する。


「獣人族の領土から攻めては如何でしょうか?」


「獣人族か〜」


「接近戦の戦闘力は高いですが遠距離の魔法に弱いですし、仲間に出来る者も他より多いかと思われます」


「分かった。じゃあガブリエルとラファエルと今いる配下100名全て連れて行って攻略してみてよ」


「はっ!」


「ただし、表立ってやらないようにね!今アレスさんとヘスティアさんにバレるのはマズイからね。あと妖精族と竜人族にはまだ手を出さない様に頼むよ」


「分かりました」


「ラウラはどうする?」


「ブルーメ以外の3ヵ国を巡って見るよ」


「その腕だと一人は厳しいね。イリス、ラウラについてくれる」


「承知しました」


「女の子同士の方がやりやすいでしょ」


「プルート様は?」


[僕はヘカテーと色んな国を見て回るよ。って事で解散ね!次回は半年後にここに集合ね」


「「「はい」」」


各々がアジトから離れた。


   ◆   ◆   ◆


エルフの里ではツクヨミが出発の準備をしていた。


「ヘスティアさん、後は任せました」


「ツクちゃんも気をつけてね〜。アレスに手紙を渡しておいてね」


ヘスティアはツクヨミに手紙を渡した。


「クロエちゃんはツクちゃんをおそわない様に」


「おそいません!」


クロエは真っ赤な顔で頬を膨らませて叫んだ。


「早く行きましょ、ツクヨミ」


クロエは周りのエルフ達に文句を言われながらも無視して早く里を出ようとしていた。


「じゃあ皆さん、さようなら」


「ツクヨミ様、また来て下さいね。クロエさんはいいけど」


「ツクヨミ様、私も今度遊びに行きますから」


手を振りながらツクヨミ達はエルフの里を離れた。


「クロエ、ブルーメまでよろしくね」


「私の方もよろしく」


ゆっくり歩きながら港町ペルレで一泊してから船に乗り、ブルーメに向けて出発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ