第64話 氣
クロエが湖に着くとサーラがそばの木に縛られていた。
「サーラ!」
「そこまでだ」
その木の後ろにはアレクサンドがいた。
「また会えたな。おっと瞳を使うのは無しだ」
アレクサンドはサーラの首に剣を当てた。
そしてクロエに布を投げた。
「とりあえず目隠ししてもらおうか」
クロエは言われた通りにする。
「武器を捨ててこっちに歩いてこい」
ゆっくりと歩いていると後ろから声が聞こえた。
「待て!」
その声でアレクサンドは一瞬スキが出来た。
するとクロエが走り、アレクサンドに突っ込んでいった。
「あまい!(ズボッ)」
アレクサンドの拳がクロエの鳩尾に入るとそのままクロエは倒れて気絶した。
その瞬間アレクサンドはツクヨミの間合いに入っていた。
ツクヨミは時間を1秒止めると一気にアレクサンドを斬った。
「な、なぜ俺が斬られている……」
アレクサンドは前に倒れて絶命した。
「あ〜あ、死んじゃったよ〜」
ツクヨミが上を見ると2体のドラゴンとラウラがいた。
すぐにクロエを起こした。
「クロエさん、クロエさん」
「ツ、ツクヨミくん」
「クロエさん、早く彼女を助けてこの場から離れて下さい」
「また会ったね、ボクちゃん。いやツクヨミちゃん」
「そうですね」
「今度はお姉さんが可愛がってあ・げ・る」
すると2体のドラゴンがツクヨミにブレスを吐く。
「(ウィンドウォール)、クロエさん逃げて!」
「で、でも……」
「いいから!」
そしてクロエはサーラを連れて里の方へ走っていった。
「ツクヨミちゃんも本気が出せるって感じなのかな〜」
「そんな所だな」
「しかしね〜、どうやって攻撃するのかな?魔法かな?」
するとツクヨミは刀を持ちかまえると、体内の氣を練り始めた。
「(ゾクッ)ちょっと嫌な感じだね〜」
そしてその直感は当たる。
ラウラはドラゴン1体をツクヨミに向かって突進させると斬る。
「(龍氣飛翔斬)」
突進してきたドラゴンは真っ二つに斬られた。
その斬撃は上空にいたラウラと所まで届くとラウラが防御した剣を砕き、更にはラウラの右腕を斬り落とした。
「ギャー!マ、マジありえないんだけど…」
ツクヨミが更に一撃を繰り出そうとするとラウラは何とか(フレア)を出してそのスキに逃げ出した。
「ハァハァハァ、覚えておくわツクヨミちゃん。ハァハァ、ちゃんとお返しはするわよ」
ラウラは何とか逃げのびる事が出来た。
「とりあえずは里に戻るか」
ツクヨミも里に戻った。
◆ ◆ ◆
里に戻ったクロエはヘスティアを見かけて泣きついた。
「ごめんなさい。ヘスティア様、私ツクヨミくんを…」
クロエは号泣した。
「そんな泣いてちゃわからないわよ」
「ツ、ツク、ツクヨミくんが〜〜〜」
すると
「俺がどうしたって?」
そこにはツクヨミがいた。
「ツクちゃん、お帰りなさい」
「ただいま、ヘスティアさん、クロエさん」
するとクロエが泣きながらツクヨミに抱きついた。
「ごめんね、本当にごめんね」
「ツクちゃ〜ん、何かしたの〜?」
「いや、何もしてませんが…」
ヘスティアはようやく落ち着いたクロエから事情を聞いた。
「とりあえず、悪者は全部おっぱらったしね。問題は全てかいけ〜つ!」
「ヘスティアさん、まだ湖。調べてませんが」
「あっ忘れてた!まぁ長老に報告して明日水質検査に行きましょう」
3人はサーラを連れて長老の所に行き、報告した後に一晩休んだ。




