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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第58話 待ち伏せ

夕飯前になり、ヘスティア達は戻って来た。


「あれ〜ツクちゃん、まだ帰ってないね」


「そうですね。ヘスティア様」


するとアレスがヘスティアや所に来た。


「ヘスティアよ」


「アレス、どうかした?」


「ツクはクロエというエルフと港町コラレに向かった。ヘスティアよ、お前も向かってくれ馬車は用意してある」


「分かったわ。サクちゃん達は悪いけど4人で食事してね」


「ヘスティア様、私達も行きます!」


「おっと、ツクから伝言だ。君たち4人は先にキルシュに帰ってくれ」


「え?でも…」


「まぁ気持ちも分からなくないがキルシュも今は大事な時だろ?君たちはキルシュに戻って復興を頼むってな」


「サクちゃん達は今回は諦めてね」


「分かりました。アレス様とヘスティア様に言われたら…大人しくします」


そしてヘスティアは南の門に向い、サクヤ達は部屋に戻った。


部屋に戻るとエミリアが3人に聞く。


「ねぇツクヨミは絶対私達を足手まといと思ってるよね」


「私もそう思います」


「フィオナは?」


「私は…ツクヨミは心配して連れて行かないんじゃないかと…」


「心配されるっていうのは足手まといと一緒よ!それで提案があるんだけど…」


3人はエミリアの話を聞くとみんな賛成した。


「決定ね。今回は諦めるとして、キルシュブリューテに戻ったら私とフィオナ、メリナは冒険者登録してツクヨミが戻るまでにランクを上げるわよ」


「良いわね」


「とりあえずリーダーは私ね」


「えーサクヤさんの方が良くないですか?」


「こういうのは行動力のある私が向いてるの!あとサクヤとメリナ」


「何ですか?」


「今後は敬語やさん付け禁止ね!私達は対等のパーティーを組むんだからね」


「分かりました」


「はい、ダメ〜。敬語禁止!」


「分かったわ」


「それじゃ〜パーティー名は『ツクヨミ』で決定ね」


「問題ないわ」


「明日は朝から馬車に乗って帰るわよ。早く冒険者にならないとね!」


そしてパーティー名ツクヨミが結成された。


後に彼女達は、女性4人のS級冒険者パーティーとして名を馳せる事になる。


   ◆   ◆   ◆


ラウラ達は港町コラレに向っている途中に同士に出会う。


「あっれ〜、アレクサンドとアドンじゃん。どしたのかな〜?」


「ちょっとな」


「あんた達の担当ってエルフの里じゃなかった?」


「うるさいぞ!今『瞳』の持ち主を追ってる所だ!」


するとアドンがラウラにチクった。


「コイツ逃げられたんだよね〜」


「アドン!お前は黙ってろ」


「キャハハ、ダッサ」


「………」


「ねぇねぇ、私ヒマだし、手伝うよん」


「来なくていい!」


「アドン、何処に行くのかな?」


「中立都市ブルーメだよ」


「いいね〜楽しそう」


「勝手にしろ!所でイエルクはどうした?」


「知らな〜い、待ち合わせ場所に来なかったから…死んじゃったのかな?」


「イエルクも災難だな」


そしてラウラはアレクサンド達と合流してブルーメに向かった。


ラウラ達はブルーメに着き、しばらく見張っているとクロエの乗った馬車が出てきたので追いかけた。


ブルーメが見えなくなった頃、アレクサンドが馬車の前に立ち道を塞いだ。


外の様子がおかしいのでツクヨミとクロエが外に出るとクロエが武器を構えた。


「マルコさん、ツクヨミくん、逃げて!この二人はここに来るまで私を襲ってきた連中よ。きっとエルフの里の件も絡んでいるかもしれないわ」


するとツクヨミが前に出る。


「あそこの奴ら知ってるぞ!」


すると黒装束の3人がツクヨミを見て叫んだ。


「ラウラ様、アイツは私達の邪魔をしたガキです」


「へぇ〜悪い子ですねぇ。お姉さんが叱ってあげますよ〜」


そして、クロエはアレクサンドとアドン、ツクヨミとマルコはラウラと黒装束3人と対峙した。

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