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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第56話 真実

「そうだな、その事何だか聞いてくれ」


「どうしたんですか。真剣な顔をして」


そして3英雄について真実を話した。


「二人には特に知っておいて欲しい話しだ。君たちも他言しないでくれ」


「「「は、はい」」」


「俺達は8人で行動していた。アルテミスをリーダーに人族から俺が、エルフ族からはヘスティア、魔人族からはプロセルピナが、妖精族からはアフロディーテ、竜人族はミネルヴァ、ドワーフ族のバッカスに獣人族のヘルメスと全ての種族が集まり行動していた。私達は二つの目的で旅をした。一つはみんなも知っていると思うが、町を襲う盗賊から人々を守り平和な世界にする為、そしてもう一つは特殊なを持つ人の保護をする為だ」


「あの〜組織と聞いていたのですが」


「あぁ、町を救っている度に同じ想いをする者が集まり組織となった。組織の名は名は『アカツキ』、やがて大きくなった組織は目的がエスカレートしていった。私達は最初の8人で話し合う事にした。そしてアルテミスと私とヘスティアの3人は組織を離れて昔のように旅を出た。アフロディーテとミネルヴァは同じ種族を従えて国に帰り、先ずは自分の国を変える事にした。そしてバッカスとヘルメスはプロセルピナをリーダーにし、世界を統一する事で平和にしようとした。


「8人の想いは一緒だったんですね」


「そうだな。やり方は各々違うが平和な世界にしようとする想いは一緒だった。

しかしプロセルピナはこの世界の醜い所を見すぎた。やがてプロセルピナの心は闇に染まり始めた。やがてそれに気づいたバッカスとヘルメスはプロセルピナを止めようとして殺された」


「「「(ゴクリ)」」」


みんなが唾を飲む。


「プロセルピナは人族の国、ドワーフ族の国、獣人族の国、エルフ族の国、魔人族の国と5国がほぼ崩壊させるとアフロディーテとミネルヴァが手を組み、国を立ち上げて何とか『暁』に対抗する」


「ど、どうなったんですか?」


「アフロディーテとミネルヴァに頼まれ、俺達3人は『暁』に乗り込んだ。そして俺とヘスティアでアルテミスを援護して、そしてアルテミスはプロセルピナと戦った。アルテミスはプロセルピナに勝利するが、心の優しいアルテミスは殺す事は出来ず、プロセルピナの闇を受け止め封印した。結果『暁』も崩壊した。そしてアルテミスが脱出した時に助けだした子供がお前達だ。」


「分かったツクちゃん、サクちゃん。そしてあなた達のお母さんは病気でなく、受け止めた闇の呪いに蝕まれ亡くなったのよ」


「しかしなツクよ〜。『暁』は復活したという噂もあるから、お前たちも気をつけろよ。君たちもまだはっきりとした事は分からんから他言無用で頼むぞ」


「「「わ、分かりました」」」


「どう?あなた達のお母さんは素晴らしい存在だったのよ」


「話を聞けて、とても良かったです」


「私もです」


「まぁ昔話もこれぐらいにして、ゆっくり寛いでくれ。俺はまだやる事があるから席を外すな。ヘスティア、後は任さた。」


「はい、ツクちゃんとサクちゃんは任せて〜」


「じゃあな。……おっと言い忘れた。ツクとサクちゃんはアフロディーテとミネルヴァは覚えるいる?」


「はい、何度か会ってますので分かります」


「なら妖精族の国と竜人族の国に行った時には会いに行くといい。アイツ等は国の女王やっているからな、なかなか自由な時間が取れないから行ったら喜ぶぞ」


「はい、そうします。」


そしてアレスは部屋を出た。


「あなた達はこれからどうするの?」


「特に何も決めてないな〜。サクヤ達は何かあるか?」


「町の中をいろいろ見てみたいです」


「私も〜」


「そうですね!買い物とかしたいですね」


「じゃあお姉さんに任せなさい!この国はいろんな種族もいるからね。いろいろ変わった物やご飯もあるから楽しいわよ」


「兄さんも一緒に行きましょう」


「う〜ん、俺はいいよ。」


「じゃあツクちゃんは5時間後にまたここに戻って来てね。私は女の子達と買い物に行って来るから、終わったらみんなで夕飯を食べに行きましょうね」


「分かりました」


「女の子たち〜!行くわよ」


「「「はい!」」」


ヘスティア達は買い物に出かけた。

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