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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第54話 ブルーメ

学園では教師たちが学園の復興の手伝いをしていた。


フランシスとオットーが直接行き、学園長のルイを訪ねた。


「これはフランシスさんとオットーさん自ら来られるとは、どのようなご要件で?」


「実は学園の生徒を今回の功労者として恩賞を与える事に決定した。しかし名を出すには若すぎるので、名は出さずに学園に恩賞を与えたい」


「別に学園は何もしてないと思いますが…」


「お前も騎士団団長をやっていたのだから察してくれ」


「分かりました」


「それで学園長に恩賞を渡したいのでルイには国民全員の前で代表として受け取って欲しい」


するとオットーが伝える。


「今後は国でこの学園を援助する事になる。そしてこれからこの学園に入学したい人にも援助金が出るから、この学園に来年から多数の生徒が増えると思う。そして一つ頼みがあるのだが実戦を想定しての授業も取り入れて欲しい。詳しくは後日伝えに来る」


「分かりました」


「これから大変になるけど頼むな」


「フランシスさんとオットーさんも」


「それでは失礼する」


そしてフランシスとオットーは王宮に戻った。


   ◆   ◆   ◆


ツクヨミ達は1日目は野宿し、2日目は町の宿にツクヨミ達5人は泊まり騎士団は町の外で野宿した。


サクヤは心配そうにテオに尋ねた。


「テオさん、2日も野宿で大丈夫ですか?」


「はい、宿も2部屋しか空いてませんし、どちらにしてもこの人数ではこの町の宿では全員は泊まれませんでしたよ」


「そうですか?気をつけて休んで下さいね」


サクヤは騎士団員全員に声をかけた。


団員達からはサクヤちゃんカワイイとか優しいとかサクヤの話題で持ち切りになった。


サクヤは宿に帰り、少しメリナ達と話してから部屋に戻って寝た。


翌朝、朝食後に出発した。


「皆さん、昼過ぎにはブルーメに着くと思いますので、途中1回休憩したらブルーメまで一気に行きます」


「「「はい」」」


そして一度休憩を入れて再び歩き出すとツクヨミはメリナ達に確認した。


「所で3人とも、着いたらどうするんだ?」


「私はツクヨミさん達とアレス様とヘスティア様にお会いします」


「「私も〜」」


そして中立都市ブルーメに到着した。


ツクヨミ達はアレスに会いに、テオ達は第一王女のリアと第五騎士団率いるハルトリーゲル=ダニエルと合流する為分かれた。


「所でメリナ、何処に行けばいいか分かるか?」


「多分、この時間はリア姉様と会談なさっていると思いますので、そちらの方に向かいましょう」


到着するとメリナが門番に言伝を頼んだ。


「すいません。私はキルシュブリューテ=メリナと申しますが、ツクヨミとサクヤがお会いしたいとアレス様に伝えて頂けますか」


「失礼ですが身分証はお持ちでしょうか?」


メリナは身分証を見せた。


「大変申し訳ございません。只今、会談中ですのでもう暫くお待ち頂けますか」


すると前からヘスティアが来た。


「これはヘスティア様!キルシュブリューテ=メリナ様がアレス様にお会いしたいと言う事でお待ち頂いております」


するとヘスティアはツクヨミとサクヤに気づく。


「あら〜ツクちゃんにサクちゃん!どうしたの〜?」


ヘスティアはツクヨミとサクヤに抱きついた。


「ヘスティアさん、お久しぶりです」


「ヘスティアさん、こんにちは」


「二人とも中に入りなさい。そちらはお友達?」


「はい」


「ヘスティア様、私はキルシュブリューテ=メリナです。キルシュブリューテ王国の第二王女です。以後お見知りおきを」


「私はオルヒデー=フランシスの娘、フィオナと申します」


「私はラヴェンデル=オットーの娘、エミリアです」


「ほら、3人とも硬苦しい挨拶はいいから、早く中に入りなさい」


そしてヘスティアに案内されて屋敷の中に入った。

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