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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第52話 英雄

翌朝、ツクヨミの家にメリナ達3人が訪ねて来ていた。


「さぁ出発しましょう!」


「おいエミリア、これはどういう事だ?」


「この二人が勝手に来たのよ」


「まぁ兄さん、良いじゃないですか。5人でゆっくり行きましょう」


「サクヤさん、護衛もいますので…お願いします」


「え!」


メリナは成り行きを二人に説明した。


ツクヨミは諦めた町の入口に行く事にした。


「メリナもフィオナも俺達はただ知り合いに会いに行くだけだぞ」


「はい!大丈夫です」


そして入口に行くとテオが手を振っていた。


「ツクヨミく〜ん、サクヤちゃ〜ん」


「テオさん、傷はもう大丈夫なんですか?」


「痛いですよ〜。でも仕事なんで」


「そういえばオスカーさんとフランクさんは?」


「オスカーさんは第一王子の所に、フランクさんは第二王子の所に行くんですよ」


するとサクヤが訪ねる。


「テオさん達は結構重大な任務をよくやるのですね」


「オスカーさんは第一騎士団の副団長だし、僕もフランクさんもその補佐ですからね〜」


「「「えーーー!」」」


二人はビックリした。


そしてツクヨミは思わず聞く。


「オスカーさん達、弱いのに…」


「兄さん!失礼です」


メリナが代弁する。


「ツクヨミさん、サクヤさん、あの時は3人とも実は痺れ薬を盛られていたんですよ。私は不味かったので食べませんでしたが」


「そうなんですよ。あの時は参りました」


「そうだったんですね。じゃあ俺達の護衛もお任せします」


「ツクヨミさん達は僕より強いじゃないですか〜」


「実は兄さんはまだ本調子でなくて…お願いします」


テオはサクヤの愛くるしさにテンションを上げて応える。


「任せて下さい」


メリナはジト目でテオを見た。


そして中立都市ブルーメに出発した。


テオがこの後の予定をみんなに説明する。


「それでは皆さん、今からですとブルーメに到着するまで3日はかかりますので1日は野宿で残り1日は途中で小さな町があるので泊まりたいと思います。そして3日目にブルーメ着く予定です」


するとエミリアが仕切りだした。


「それじゃあ皆さん、旅を満喫しましょう!」


「「「オー!」」」


メリナとフィオナ、そしてサクヤまでノリノリだった。


「所でツクヨミ、知り合いって誰?」


「たまに俺達や母さんに会いに来てくれた人達でな」


「へぇー、どんな人?」


「アレスって名前のおじさんとヘスティアって名前のおばさん」


「兄さん!おじさんとおばさんは禁句ですよ」


「と言う事だから、必ず(さん付け)な!特におばさんなんて言ったら殺されるぞ」


するとメリナがビックリした表情で聞いてきた。


「ツクヨミさん、まさか3英雄のお方ですか?」


「何だ?その3英雄って」


「知らないんですか?」


ツクヨミとサクヤは首を傾げた。


フィオナも目を丸くしているがエミリア驚かない。


「もうフィオナったら、3英雄のはずなんてないじゃない。たまたま同じ名前なだけよ」


「ツクヨミさん、お母様のお名前は?」


「みんなはアルテって呼んでたな。なぁサクヤ」


「はい、正式にはアルテミスです」


「「「えーーーーー」」」


「やっぱり3英雄!!」


ここで話を聞いていたテオや兵士達全員が腰を抜かした。


みんな話を聞きたくて立ち止まるとテオが休憩の指示をした。


「僕も少し興味があります。少し早いですが休憩にしましょう」


みんなが腰を下ろすと一斉にツクヨミとサクヤに注目がいった。


「ツクヨミさん、お母様はどのようなお方だったのでしょう?」


「物心がついた時には病を患っていたな。俺達は森に3人で暮らしていて、まぁ簡単に言うと自給自足ってヤツだな」


「ツクヨミ達はやっぱりお母さんに武術や魔法を習ったの?」


「そうですね〜、私達は小さい時はお母さんに習いましたけど…色々な人がお母さんに会いに来てましたから、その人たちにも沢山習いました。ねぇ兄さん」


「そうだな、色々な武器や体術、魔法なども教えてもらったな」


「凄いですよ!ツクヨミさんとサクヤさんの強さの秘密が少し分かった気がします」


「今回はアレスさん達に母さんが亡くなった報告と挨拶が目的だな。」


そしてテオは休憩を終わりにして、全員出発した。

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