表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
43/150

第43話 内乱

終業式当日、各学年・各クラスが集まった。


校長のルイが前に立ちアイサツをする。


「皆さんおはようございます。今日で1学期が終了となります。これから休みに入りますが各自が、鍛錬に励み2学期むか(ドーン)」


「「「???」」」


ルイの挨拶の途中でもの凄い爆音が校庭に響いた。


すると学園の警備をしていた男がルイに説明する。


「何!それは本当か!」


報告に来た警備の人と、各学年の武器の専属教師が外に全員出た。


「皆さん落ち着いて下さい。各学年・各クラスは担任の先生の指示を受けて避難して下さい」


1年生から避難しようとしたが、どうやら外に出られる状況ではなくなった。


生徒全員と担任にそして校長が閉じ込められている状況になっている。


しばらくするとメリナが呼び出された。


校長のルイと担任のマチルダがメリナと話をする。


「何が起きているのでしょうか?」


「先ほど連絡が来た。どうやら内乱が起きたらしい」


「お父様は?」


「あぁ、国王様は今、第一騎士団に王宮で守られている」


「で、相手は?」


「どうやら第六・第七・第八騎士団が謀反を起こしたらしい」


キルシュブリューテ王国は第一から第八騎士団がいる。


第一から第五騎士団までの騎士団長は五大貴族が務めているが第六から第八騎士団の団長は選抜された他の貴族や優秀な兵士が選ばれる。


どうやら前からこの国の方針と五大貴族に納得していない者が計画していたらしく、国の護衛が手薄になる日と第二王女を誘拐出来る日を狙っていたらしい。


「第四騎士団が今こちらに向かっています。メリナ様は騎士団が来たらお逃げ下さい」


「それは出来ません。仮にも私はこの国の第二王女です」


「私は国王様にあなたの事を頼まれているのです。頼みますから言う事を聞いて下さい」


「………」


「マチルダ先生、お願いします」


「はい」


マチルダはメリナを連れていった。


   ◆   ◆   ◆


一方王宮では国王が第一騎士団長フランシスに状況を確認していた。


普段は第一〜第五騎士団まで約各1200人!第六〜第八騎士団に約各2000人の兵士がいて、各隊に団長と副団長がいる。


だが今回は第二・第三・第五騎士団の団長と各騎士団300人、計約900人が王都を離れている。


現在王国軍約5100人に対して反乱軍約6000人になっている。


反乱軍元第八騎士団約2000人の内、1500人が町の占拠に、残り500人は学園の占拠に向かっている。


そして国王軍は第二・第三騎士団の約1800人を国民の避難・誘導に、第五騎士団の約300人を学園に向かわせ残り600人は第四騎士団と合流した。


現状、王宮では国王軍約3000人対反乱軍4000人という不利な戦況となっている。


今ギルドに依頼して冒険者達に国民の避難・誘導を依頼している。


上手く行けば国民の安全を確認した後、第三騎士団900人が王宮に向かい挟み撃ちで反乱軍を撃退するというのが第一騎士団長フランシスの狙いであった。


この戦のカギは『時間』である。


いかに早く国民を避難させてから冒険者や学園と協力し、町にいる反乱軍を撃退出来るかにかかっている。


フランシスは一通りの作戦を国王に伝えた。


「レオン国王、以上が本件の作戦になります。私たち第一騎士団と第四騎士団でこの城を守りますのでご安心を」


「分かったフランシスよ、まずは国民の安全を優先にしてくれ」


「はっ!」


フランシスは指示を出した。


   ◆   ◆   ◆


ギルドでは


「おい!大変だ」


「なんだなんだ〜、騒がしいな」


「外で騎士団達が争ってるぞ!」


すると奥からギルド長のモーリッツが出できた。


「おい、お前ら!仕事だ」


ギルド長自らの発言に今いる冒険者はざわついていた。


「依頼料は今いる反乱軍を蹴散らし、住民の安全が確保されれば国からたんまり報奨金が出るぞ〜!」


「「「うぉーーー」」」


「フィン、後は任せたぞ」


「了解しました!」


そして冒険者は参加出来る他の冒険者に連絡し、今王都にいる冒険者約600人全員が王国軍に参戦した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ