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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第4話 冒険者登録

翌朝、メリナとテレサが家にやってきた。


ノックをするとサクヤが返事をして外に出てきた。


「おはようございます。サクヤさん」


サクヤはびっくりして、


「メ、メリナさん!王女様がこんな所に来て良いんですか?」


「はい、私は第二王女ですし、それにサクヤさんのお友達です!」


そこでテレサが前に出て話し出す。


「身分証は出来上がりました。お二人に渡したいのですがツクヨミさんはいらっしゃいますか?」


「はい!兄は中にいますのでお上がり下さい」


サクヤは二人を中に入れ、リビングに案内をしてお茶を出した。


するとツクヨミが顔を出して


「おはようございます。メリナ、テレサさん」


するとメリナがツクヨミに


「おはようございます。ツクヨミさん、遊びに来ました!」


メリナはひたすら二人に話をしていると、話が進まなそうなのでテレサが会話を止める。


「メリナ様、少し落ち着いて下さい!」


テレサはツクヨミとサクヤに身分証を渡し、仕事について話し出す。


「ツクヨミさん、サクヤさん、これが身分証です。無くさないように気をつけて下さい」


「はい、ありがとうございます」


「ツクヨミさん、仕事ですが…メリナ様と同じこれから学生になる年齢ですので…子供のお使い程度の仕事しかありません。ただメリナ様の話ですとお二人はとても強いとの事ですので、一応12歳から冒険者として登録し、仕事をする事が出来ます」


するとメリナは


「お金は王家で出すので一緒に来月か学校に通いましょう!」


そばで聞いていたサクヤは学校と聞いて嬉しそうにしている。


しかしツクヨミは少し考えてから


「学校を通うのはいいが、お金を出して貰う事は出来ない」


「なぜです?」


「甘えてばかりいてはよくないし、自立も出来ない。だからテレサさんに冒険者の仕事を紹介してもらうよ」


「…分かりました。テレサさんお願いします」


「はい、メリナ様。それではツクヨミさん、午後からギルドに行きましょう」


そして午前中はメリナといろいろ話をして一緒に食事をし、午後からは一度メリナを王宮に送ってから、二人はテレサとギルドに向かった。


ギルドに入るとテレサは受付で、二人の冒険者登録を頼んだ。


すると受付嬢が


「申し訳ありませんが…ギルドにくる依頼は危険な物が多いので…」


どうやら受付嬢は子供には危ないからやめるように断ろうとしているみたいだ。


しかしテレサは受付嬢に


「安心して下さい。歳も12歳で登録できる歳ですし、一人で盗賊を5人倒すことの出来る腕前です」


「!!!…し、しかし〜…わ、分かりました。何があっても私は責任を取りませんよ」


そしてテレサは二人に


「すいません。後は用事がありますので失礼します」


ツクヨミはテレサに、


「十分です。ありがとうございました。後は自分たちで大丈夫です」


そしてテレサは礼をしてその場から帰っていった。


「私は当ギルドの受付をしています、ニナと申します。それでは冒険者カードの説明をします。冒険者カードにはランクがあります。最初はFランクから始まります。そして実績を積んでいき、昇格試験を受ければランクを上げる事が出来ます。もちろん依頼を受けて失敗すればペナルティが課せられ信頼度も無くなります。なので無理をせず、確実に実際を積んでいった方がいいと思います。ここまでで何か質問はありますか?」


ツクヨミが質問する。


「ランクを上げるといい事があるんですか?」


「もちろんあります。ただ今の段階ですと依頼の受けられる範囲が広くなり、より高収入の仕事が出来るという所です。他にありますか?」


「大丈夫です。続きをお願いします」


「またパーティーを組んだりすると、より効率よく仕事が完遂する事が出来るのでオススメします」


そこでサクヤが聞く。


「パーティーって何ですか?」


「…簡単に言いますと仲間を作ると言う事です。あちらに仲間の募集をしたり、連絡を取ったりと色んな事が書かれているボードがあるので確認するのも良いと思いますよ。そしてもう一つあるボードは依頼が貼ってありますので、そこから依頼を確認してから受付して下さい。左上に受けられるランクが表示されてますので気をつけて下さいね。以上が初級の案内となります。何か分からない事がありましたら尋ねて下さい」


「ありがとうございます」


早速ツクヨミとサクヤは依頼を見に行く。


そしてツクヨミはサクヤに、


「まぁ、どんな依頼を受けるとしてもまずは地図がほしいな」


「そうですね。この町と周辺の地理を把握してから仕事をしましょう」


「ああ、分からない事が多すぎるからな!町の常識から学んで情報を集めよう」


「はい!兄さん」


そして町の中をいろいろ巡ったり、買い物しながら色んな人と話をしたり、そして情報を集めてから地図を購入し、家に帰る事にした。

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