第33話 代表戦決勝
代表戦最終日!決勝戦が始まる。
「よぉ〜!見てたぜ〜昨日の試合。やるじゃねぇ〜か」
「大したことはない」
「てめぇ〜みてぇなモヤシが勝ち上がるとは思わなかったがな。サッサと切り刻んでやるぜ!」
遂に決勝戦が始まった。
「それでは決勝戦を始めます。試合開始!」
開始と同時にフェリックスは戦鎌を薙ぎ払う。
「そんな攻撃いくらやろうが当たらないぞ」
「ハッハァー!分かってるよそんな事はよぉ〜。昨日の技を出せよ」
「挑発か?まぁ乗ってやるよ。(八龍炎斬)」
そしてフェリックスに向かい、8連の炎の斬撃が飛んだ。
戦鎌を振り回し、8連の斬撃を防いだ。
「完璧には無理か〜」
若干の切り傷と火傷を負いながら笑みを浮かべる。
「これでてめぇの切り札はなくなったな!次は俺の番だな、(デスサイズ)」
辺りが暗くなり、戦鎌がツクヨミを薙ぎ払った。
「「「キャー!」」」
Aクラスの応援から悲鳴が聞こえる。
「ツクヨミ〜!」
「ツクヨミさ〜ん!」
すると切られた筈のツクヨミが姿を消す。
「‼、どこに消えやがった!」
「闇魔法を使えるのはお前だけじゃないぜ。(闇一閃)」
フェリックスはゾクッと寒気を感じた。
辛うじてツクヨミの一撃を受け止める。
「き、貴様〜」
現れたと思ったら、すぐにツクヨミの姿を失う。
フェリックスの寒気は止まることはない。
初めて恐怖を感じて戦鎌を振り回す。
「てめぇ、出て来やがれ!」
「(幻影八斬)」
フェリックスは防御した筈の刀がすりぬりける。
「おい!何だよこれは〜…ぐゎ」
全ての攻撃を食らってフェリックスはその場で倒れて気絶した。
その瞬間、ツクヨミの勝利が決まった。
「勝者、ツクヨミ!1年代表戦はAクラス代表ツクヨミ!」
ツクヨミは高々と拳を上げた。
それを見たメリナとフィオナは泣き喜んだ。




