第32話 代表戦2日目午後
教室に戻るとツクヨミは嫌な予感がした。
教室に入った瞬間ミアがやってきた。
「ツクヨミく〜ん、あっ」
またもやミアが躓き倒れると、ミアの胸が顔に当たる。
「「「出た〜〜〜!ハプエロ」」」
メリナとフィオナは呆れると、今度はツクヨミだけでなく、ミアも正座させられた。
女子全員の説教モードになり、男子は全員ニヤついた。
「ツクヨミとミア!あなた達わざとやってない!」
「え〜〜〜、私はただツクヨミくんにおめでとうって言おうと思っただけだよ〜」
「まぁまぁフィオナ、いくらあなたの胸が寂しいからといって…」
「私だって胸ぐらいあるわよ!ミアがデカすぎるだけよ!メリナだって私と大差ないわ」
すると他の女子たちが
「大体メリナさんとフィオナさんはいつもツクヨミくんにベッタリ何だから、少しは自粛したらいいんじゃないかしら」
「そうよ、ツクヨミくんはみんなのものよ」
「私の方が胸あるし…」
胸の話になり女子たちはヒートアップしてきた。
ツクヨミ以外の男子全員はコッソリ帰って行った。
「じゃあなツクヨミ、あとは任せた」
「おいクルト、待てよ」
「じゃあな、ご愁傷様」
「ポウルにマルティン、助けろよ」
「普段おいしい思いしてるんだから我慢しろよ」
ツクヨミは白熱した女子トークを正座しながら聞き、日が暮れてようやく帰ることが出来た。
「兄さん大変でしたね」
「ツクヨミが悪いのよ」
「そうです。ツクヨミさんは最近デレデレしすぎです」
「二人とも許してくれよ」
二人は顔を合わせ
「「「じゃあ、明日の試合に勝って」」」
「分かった、必ず勝つ」
そして次の日を迎えた。




