第29話 1回戦第二試合
1回戦第二試合では、すでにエミールとフェリックスが対峙していた。
「ようエミール、てめぇのバカでかい剣ウゼェ〜な〜」
「お前も対して変わんねぇだろ、このカマ野郎」
そして試合が始まるとエミールが前に出た。
普通の大剣よりデカイ大剣をいきなり振りかぶり、叩きおろした。
フェリックスは後ろに飛びかわす。
「おいおい、危ねえじゃねぇか!」
エミールはデカイ大剣を、短剣の様に振りまわす。
「フェリックスよ!かわしてるだけじゃ俺には勝てねぇぞ」
「ケッ!エミールよ〜、てめぇはただ大剣を振り回しているだけなんだよ!それじゃ俺様には勝てんぜ!」
「ならこれはどうだ!(アーススラッシャー)」
エミールは下から上へ大地と共に切り上げる。
「少しはおもしれ〜な〜」
フェリックスは近づけなくなったにも関わらず、余裕の笑みを浮かべている。
「フェリックスよ!離れていては俺に勝てないぜ」
「それはどうかな」
フェリックスが戦鎌を構えると嫌な空気が流れる。
「刈り取れ(デスサイズ)」
辺りは暗くなりフェリックスが消えると、エミールの後ろから戦鎌が首を薙ぎ払う。
エミールは奇跡的な動きで何とか大剣で致命傷は避けるが、そのまま刈り取られ闘技場の壁までふっ飛ばされる。
「勝者、フェリックス」
少しざわつくと教師がフェリックスの所に行き注意をする。
「フェリックス!次、命の危険がある所に攻撃をしたら反則負けにしますよ!」
フェリックスは教師の話を聞かず、笑いながらその場を去った。
そして午前中の試合が終わり、みんな各クラスに戻った。




