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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第27話 抽選会

6月に入り、ついにクラス対抗武術大会前日、各クラスは盛り上がっていた。


たった5人のトーナメント戦だが、各クラスの代表だけあって強者が揃い、全てが見逃せない試合になっている。


1年生は5クラス、2年生と3年生は6クラスで、試合は3日間かけて行われる。


一日目は、午前中は1年生の1回戦で午後から2、3年生の1回戦。


ニ日目は、午前中は1年生の2回戦で午後から2、3年生の2回戦。


最終日は、午前中は1年生の決勝戦で午後から2、3年生の決勝戦を行う。


今日はトーナメント戦の抽選会があり、各クラス代表の顔合わせにもなる。


「みんな静かにしなさい。それでは抽選会場に行きます。それではクラス委員長のメリナさんは会場までクラス全員連れていって下さい。先生は用意があるので先に行きます」


マチルダは教室を出て、メリナはクラスをまとめて会場に行った。


抽選会が始まり、各クラス代表がクジを引いて全てが決まると各クラス解散するが、早くも代表者同士がぶつかりあう。


前からEクラス代表がツクヨミの前に来た。


「おいおい、Aクラスの代表は歌姫じゃなく、こんなショボい奴かよ」


するとフィオナが口を挟む。


「うちの代表に文句でもあるわけ!」


「何だよ、五大貴族の面汚しが!」


「なんですって〜!」


Cクラス代表もやってきた。


「所詮は歌姫なんて噂だけだったって事だろ。それよりロードス家!初戦は俺が相手だから覚悟しておけよ!」


「俺が初戦で相手が悪かったな〜、てめぇは1回戦負けだ!」


3人の言い争いにBとDクラス代表も来た。


「まぁまぁ、皆さん落ち着いて下さい」


Dクラス代表が場を収めようとしたら、Bクラス代表がツクヨミに突っかかってきた。


「アンタが私の初戦の相手!弱そうね。

アンタ知ってた?この学園中が今回の五大貴族の戦いを楽しみにしてたのよ。それが歌姫でなく名も知られていない人が出るとはね…まぁ一応自己紹介しとくわ、私はエミリア、ラヴェンデル家よ」


「俺はツクヨミ、明日はよろしくな」


「少しは楽しませてよね」


言い争いしていたフィオナをメリナが止めに行き、何とかその場は解散になった。


教室に戻ってもフィオナの怒りは収まらずにいた。


「ツクヨミ、ぜ〜〜〜ったい優勝して!」


「優勝は狙うけど…フィオナ、そんなに怒らなくてもいいんじゃないか?」


「だって〜〜〜」


マチルダも教室に戻ってきた。


「はい!皆さん席について下さい。明日のトーナメント表や応援席が書いた紙を配ります。今週は午後の授業はありませんのでまっすぐ帰って体を休めて下さい」


そして学校も終わり家に帰った。

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