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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第24話 二人の修業(午前中)

日曜日、朝早くフィオナが家に訪ねてきた。


「おはようございます。サクヤさん」


「あっ!おはようございます」


「ツクヨミはいますか?」


「はい、いますよ〜中にどうぞ」


フィオナを家に上げるとすぐにメリナが来た。


「おはようございます」


「おはようございます。メリナさんどうしたんですか?」


「剣舞を教わりに来ました!」


「とりあえず中にどうぞ」


メリナが中に入るとフィオナと目が合う。


「フィオナなぜ貴方がいるのですか?」


「もちろん剣を教わりに…メリナは何をしに来たのでしょう?」


「私は剣舞を教わりにきましたが…フィオナぬけがけですか?」


「なんのことでしょう」


サクヤが二人のやりとりを見ながらツクヨミを呼びにいった。


「二人揃って勉強熱心だな〜、メリナはサクヤに教わるのか?」


「私は二人に教わります!」


「メリナ、それは贅沢です。私はツクヨミに教わります」


「よし、今から行くか!」


「「「はい!」」」


サクヤは家の片付けがあるので、三人で町の外に出た。


そして二人に基礎の体術を教える事にした。


「フィオナには(瞬歩)を、メリナには(瞬身)を教えます。それでは一度やるのでしっかり見るように!」


「「「はい!」」」


「まずは(瞬歩)…コツは足の運びと一瞬の瞬発力。フィオナちょっと来てくれ」


ツクヨミはフィオナに構えと足の運び方を手を取り教えた。


フィオナは顔を赤くし、メリナはジト目でフィオナを見ている。


「フィオナどうだ?」


「何となく分かったわ。でも全然遅いし、一歩進むだけでふくらはぎがパンパンだわ」


「しばらくは毎日走って筋力をつけないとな!次は(瞬身)をやるからメリナよく見てろよ!」


ツクヨミは剣舞を舞いながら(瞬身)を見せると二人はツクヨミの舞いを見て、ウットリしていた。


「どうだメリナ、わかったか?」


「よく分かりません!」


なぜか自信満々でメリナ言う。


「メリナちょっと来てくれ」


「はい!」


笑顔でツクヨミに近づくと両手を広げる


「お願いします!」


「少し後ろいいか?」


ツクヨミはメリナの後ろで手を取り、剣舞の動きから教えると、メリナはわざとらしくツクヨミに抱きつく。


「メリナ〜〜〜!何してんのよ!」


思わず叫ぶフィオナにメリナはニヤっと笑う。


「ごめんなさい、ツクヨミさん」


「気にすんな、続けるぞ」


ツクヨミはゆっくり丁寧に教えるとメリも足の運び方が上手くなってきた。


「(瞬身)は相手の懐に流れるように一瞬で入るのが基本だ。この二つの歩法の違いだが、(瞬歩)は中距離から一気に相手の間合いに入る歩法に比べ、(瞬身)は近距離から全身を一瞬で相手の視界から消える歩法だ。とりあえず午前中は各自一人で練習してくれ」


「「「はい!」」」


そして午前中二人はひたすら練習をした。

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