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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第23話 決勝戦、そして日常

クラス代表を決める最後の試合が始まった。


「それでは決勝戦、試合開始!」


サクヤの剣舞がツクヨミを襲うが全て防ぐ。


「おいおい!もっと本気を出さないと俺に勝てないぞ!」


サクヤの流れる様な剣技も全て受け流される。


「(百花繚乱)」


サクヤの剣が光を纏い、4連…8連…16連…32連撃と徐々にスピード上げ、凄まじい連撃を繰り出した。


「(明鏡止水)」


ツクヨミは目を閉じ、そして躱し続ける。


「(闇一閃)」


光を纏った全て連撃を一撃の闇が吹き飛ばす。


「サクヤ、それで終わりか」


「まだです!(紫電一閃)」


連撃を得意とするサクヤが一撃を放つと流石のツクヨミも躱すのでなく防御した。


「サクヤ、今度はこっちから行くぞ。(八龍炎斬)」


サクヤは炎舞で相殺しようとするが出来ずに吹き飛ぶ。


「(瞬歩)一気にサクヤの前に立つと(紅蓮一閃)」


サクヤは【真実の瞳】で先読みするがツクヨミは更に先を読んでいた。


サクヤは(瞬身)で躱し、体術を繰り出したが全て受け流した。


そして切先をサクヤに向ける。


「参りました。兄さん」


「そこまで!Aクラス代表はツクヨミに決定!」


大歓声を浴び試合は終わった。


なぜかツクヨミにメリナとフィオナが抱きついてきた。


するとクルトがツクヨミの前に来て


「ツクヨミ〜ちょっと羨ましいぞ!」


クラスの男子に恨まれ、女子に人気が上がった。


授業も終わりサクヤと家に帰る途中


「サクヤ、そんな顔するな。お前は優しすぎだ」


「兄さん、流石に落ち込みます」


「わかったよ!悪かった!」


「お腹空きました」


「よし!美味い物食べに行こう」


「ヤッター」


ようやくサクヤの機嫌も直り、食事をして家に帰った。


翌日、学校に行くとツクヨミはサクヤ親衛隊に責められる。


チャイムが鳴り、マチルダが教室に入ってきた。


「それでは改めて来月のクラス対抗武術大会の代表はツクヨミくんに決定しました。ツクヨミお願いしますね(っていうか魔法剣使ったこの4人に教える事無いんだけど…私より強いでしょ)」


そしていつも通り午前中は魔法の授業、午後は剣の授業を行った。

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