第21話 トーナメント戦開始!
ついにクラス代表を決めるトーナメント戦が始まった。
今日はクラス24名から4名に絞り込まれる。
フィオナ、メリナは余裕で勝ち、1回戦最後の試合サクヤvsクルトが始まった。
「サクヤちゃん、手加減はしないよ」
「はい、こちらも全力でいきます」
クルトはバトルアックスを使い、サクヤに突っ込んでいった。
しかしサクヤは瞬殺で終わらす。
「な、何が起きたんだ?俺ちょ〜カッコわる〜」
「お疲れ様、クルトさん」
大口たたいていたクルトに、みんなのブーイングがとぶ。
そして2回戦、ツクヨミ、フィオナ、メリナ、サクヤは順当に勝ち上がり、ついに3回戦最後の試合、メリナとサクヤが戦うことになった。
今日最後の試合になり、みんなのテンションは上がってた。
「メリナさん!手加減はしませんよ」
「サクヤさん、それは私も同じです。覚悟して下さい」
「それでは試合開始!」
「フレアスラッシュ」
いきなりメリナが必殺技を出した。
しかしサクヤは簡単に打ち消す。
「炎舞」
マチルダだけでなくクルトも含めクラスメイト全員が驚いている。
「それではメリナさんにピッタリの技で終わらせます。(桜花乱舞 16連撃)」
辺りの火の粉がまるで桜吹雪の様な景色に見え、サクヤは舞うと同時に火の粉を纏った16連撃を繰り出す。
教師のマチルダでさえ、何が起きたか分からない、ただフィオナは僅かに目で追えた。
「それまで!」
気がつくとメリナは倒れている。
「大丈夫ですか?メリナさん」
「す、やっぱり凄いです。サクヤさん弟子にして下さい!」
「え?」
周りは興奮状態が続き、この日サクヤ親衛隊が結成された。
「明日、私に勝つ事が出来るかしら」
フィオナは寒気が止まらなかった。
授業が終わってもフィオナは屋上に行き、ひたすら刀を振り続け氷雪斬の練習をしていた。
その姿をツクヨミはただずっと見守った。




