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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第19話 魔法適性

学園生活も慣れて5月に入り、魔法の授業が始まった。


朝起きて軽いジョギングと朝食を済ませて学校に向かうと前からクルトが来た。


「よう!ツクヨミ〜、それにサクヤちゃ〜んおはよー」


「よう」


「おはようございます。クルトさん」


「今日からついに魔法だな!俺楽しみで眠れなかったよ。どうやって火とか出せるんだろうな?」


「慣れると結構簡単だぞ」


「?」


「そうですね」


「!!二人とも魔法使えるの!」


「あぁ」


「マジかよ」


学校に着き、席に座るとフィオナがやってくる。


「ツクヨミさん、おはよう」


「おはよう」


「ツクヨミさんの魔法属性は何?」


「調べた事はないけど、火と闇が得意だぞ」


「へぇー闇が使えるのはレアだね。私は水だよ」


「一度メリナとの模擬戦で見たからな」


するとチャイムがなり、マチルダが教室に入ってきた。


「おはようございます。今日から魔法を教えます。まず私達の魔法は援護程度の威力しか持ちません。中には凄い威力の魔法を使える者もいますが主体は剣、援護は魔法が基本です」


7種族の中で人族の魔法はかなりレベル低い。


「それでは皆さんの魔法適性を調べる前に魔法の種類を説明します。基本は火→風→水→土→と4種類です。それとは別に光と闇があり、どれにも属さない特殊魔法があります。あとは基本の4種類の魔法を組み合わせて出せる魔法もありますが、皆さんは卒業するまでに自分の属性を知り、魔法を出せるようになれればOKです。何か質問はありますか?」


特に質問は無く、クラス全員の魔法属性を調べる事になった。


調べた結果、ツクヨミ→火、サクヤ→風、メリナ→風、フィオナ→水、クルト→土と分かった。


そして午前中は魔力の感じる練習で授業は終わった。


「それでは皆さん、魔法の授業を終了します。明日もまた同じ練習をするので復習しておくように!………そうそう来週はクラス代表を決めるトーナメント戦をやるので剣の練習も頑張って下さいね」


そして昼食後、屋上にツクヨミはフィオナに呼び出された。


「フィオナどうした?」


「実はお願いがあるの」


「まぁ出来る事なら」


「私に剣を教えて欲しいの!」


「俺のは剣というか、刀何だけど…多少違うけどいいのか」


「えぇ、私は一から刀を学びたいわ!あなたから」


「家の流派とか、いろいろあるんじゃないのか?」


「気にしないで、私は家の流派を捨てます!」


「そこまでの決意があるなら構わないが…刀はあるのか?」


「買おうと思ったのだけど…売っている所がなく…」


「なら俺の予備の刀をあげよう」


「ホント!約束よ!じゃあ早く剣の授業行きましょ」


フィオナは凄く喜び、そして授業に向かった。

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