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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
136/150

第136話 三魔神

竜人族国境では0番隊のアンドリュー、ジャクソン、ライダーが結界を張っている。


そこに2番隊、3番隊が守備についている。


だが、既に戦闘は始まっていた。


2番隊のマッティーアとマルティナはダヴィデと、3番隊のエンツォとマティルデはジュリアと戦っていた。


しかし、戦いは呆気なく終わる。


2番隊、3番隊は全滅した。


結界を張っているアンドリュー、ジャクソン、ライダーにダヴィデとジュリアが襲いかかった。


アンドリュー、ジャクソン、ライダーも殺された。


同時に結界が破れた。


まだミネルヴァが結界を張っているとはいえ、サミュエルは気付いた。


プロセルピナの封印場所は海底にあると!


封印場所を知ったサミュエルは新たにダヴィデとジュリアに指示を出した。


「ダヴィデ、ジュリア、聞こえますか?」


「おう」


「えぇ」


「このまま王宮に乗り込み、荒すだけ荒らして退散して下さい。プロセルピナ様の封印場所が分かりました」


「おう、任せろ!」


早速、ダヴィデとジュリアは王宮に向かった。


   ◆   ◆   ◆


魔宮殿ではサミュエルが封印場所に行く前に、魔神の召喚をしていた。


まずはカオスを召喚する。


召喚には約1万人分の魂とその依代が必要だが、既に魔人族を制圧するのに実は6万人程惨殺していた。


そして依代には兼ねて用意していた、頭は魔人、上半身は竜人、下半身は獣人と人造の肉体があった。


そこに召喚の儀式を行うと、人造の肉体が目を覚ました。


「我を目覚めさせた者はお前か!」


サミュエルは歓喜した。


「は、はい!カオス様、私はハデス様とプロセルピナ様の復活を望む者です。我が軍勢は今壊滅状態です。是非、力を貸して頂きたくお呼び致しました」


「名は」


「サミュエルと申します」


「サミュエルよ」


「はっ」


「我が同士、エレボスとメネシスを復活させよ」


「お任せ下さい」


サミュエルは頭は魔人、体が上半身は獣人、下半身が竜人の人造の肉体にエレボスを、そして頭は女性魔人、上半身は妖精、下半身は竜人の人造の肉体にメネシスを召喚した。


エレボスとメネシスはゆっくりと目を覚ました。


エレボスとメネシスはカオスの魔力に気付いた。


「そこの者はカオスですか?そして妾の隣はエレボスで合っているでしょうか」


「おおメネシス、復活したか。エレボスよ、我の言葉はわかるか?」


「何だぁこの肉体は?それにカオスとメネシスか?俺はお前たちに呼ばれたのか?」


「エレボス、メネシスよ。そこの者がお前たちを召喚した」


深々と頭を下げるサミュエルの姿があった。


「貴方ですか、妾を召喚したのは。何が望みですか」


「はい、ハデス様と、プロセルピナ様の復活を!そして閉ざされた封印の地の解放を!」


「分かりました。妾たちはまだこの身体が馴染んでおりません。ですが多少の魔力の解放なら出来ます。後は貴方たちに任せます」


「はっ!」


   ◆   ◆   ◆


妖精国ではラファエルもイリスが結界で覆われた森を燃やし尽くしていた。


やがて歪んだ空間を発見したイリスは自力で結界を壊した。


妖精族は基本戦闘には不向きで魔法、召喚に特化している。


またエルフ同様、人口は少なく長寿命である。


何とかエレオノーラが防御結界で防ぐが戦える者はアリーチェのみ、しかも1対1で戦っても勝てない相手でしかも2人いる。


「エレオノーラさん、私戦います。父の仇を討たせて下さい」


「駄目よ!あなたでは勝てない。それより少しでもみんなの避難を!!」


グッと堪えながらアリーチェは自分の無力さと向き合いながら周りの妖精族をにがした。

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