第135話 休息
「お待たせ」
「ス、ステラさん」
「ステラさん、なぜここに?」
「あなたたちが勝手に飛び出したからでしょう」
「すいません」
「あなたたち、まだ戦える?」
「「はい!」」
「ここは私がいくわ。トドメはあなたたちがやりなさい」
「「ありがとうございます」」
ステラが二人に声をかけると、レオとリッカルドが近づいてきた。
「おいおい、人風情が何カッコつけてるんだ」
「俺たちが気づかないとは大した事はねぇな」
「それはどうかしら」
リッカルドは笑いながら、ゆっくりと近づいて一撃を放つ。
しかし、目にも止まらない連撃でリッカルドを斬り刻む。
「ぎゃああああああああああああ!てめぇ、今何した!!」
「あなた、ガブリエルって人よりは弱いわね」
「ガブリエルだと!」
「ええ、さっきあの世に送ってあげたわ」
その言葉に二人は青ざめ、背を見せ逃げ出した。
「ライアン、エルザ、今よ!」
二人は全ての力を込め、重なり合い回転する。
「「合体技!」」
左右に分かれて逃げたレオとリッカルドの中央を最速で回転しながら、追いかけると体が金色に光り出す。
「「獅子王旋回」」
「爆炎爪」
「氷結爪」
輝きを増し、回転しながら流星の様に分かれる。
ライアンはレオに、エルザはリッカルドに向かい、切り裂いた。
レオは、右肩から左腰にかけて真っ二つに裂かれ燃え尽きる。
リッカルドは左肩から右腰にかけて真っ二つに裂かれ凍りつき砕け散った。
二人は全ての力を使いきって、仰向けになりながら倒れた。
「やったぞーーーーー!」
「やったわーーーーー!」
二人は笑顔で歓喜の声をあげた。
「「ステラさんありがとう」」
やがてドワーフ軍がアレクサンダーわ助けに来ると、ステラがアレクサンダーを抱え、全てを説明した。
「ありがとうございます」
「気にしないで!とりあえず少し休息したいんだけど…」
「どうぞこちらへ」
ドワーフ軍は傷ついたアレクサンダーを運び、ステラ、ライアン、エルザを城まで案内した。
報告を受けたジョシュアも念の為、守備を固めてから城に戻る事にした。
城に到着すると傷つきながらもアレクサンダーは王座に座り、ステラ、ライアン、エルザを招き入れた。
「ステラ、ライアン、エルザ、助けてくれてありがとう」
「当然の事をしたまでです。ライアンとエルザを少し休ませたいのですがよろしいですか?」
「もちろんだ!ライアンとエルザよ。二人は獣王レオナルドの子だな」
「「はい」」
「レオナルドもいい子に恵まれ幸せだのう。きっと天国で喜んでいるだろう」
「お言葉ありがとうございます」
「獣王の子よ。いや次期獣王よ!これからもドワーフ国をよろしく頼む」
「はい」
「ジョシュアよ」
「はい!」
「食事の用意は出来ておるか」
「はい!出来ます」
「そうか。三人とも、あまりもてなせないが食事の用意が出来ておる。是非、食べてくれ」
「ありがとうございます」
状況が状況なので豪勢とはいかないが、ドワーフが今出来る最高のもてなしを貰う。
そしてアレクサンダーとステラたち三人は傷を癒やす為、少し休息をとった。




