第134話 敵討ち
レオとリッカルドは降りてきた獣人がライアンとエルザだったのを見てニヤリと笑い、戦闘態勢を解いて余裕を見せた。
「これは王子様と王女様!このような所に何用ですか」
ライアンとエルザは怒りを堪えながら、レオとリッカルドに答えた。
「決まっているじゃないか。世界の平和を取り戻す為に闇の跳梁者たちを倒しに来たんだよ」
「そうですか。では我々と戦うという事ですね」
「ああ、もちろんだ」
「勝てるとでも?」
「もちろんだ」
「へえー!獣人でも勝てなかったのに?」
「………挑発しても無駄だぞ」
「しかし、お姫様はそうでも無いみたいですよ」
後ろでは、今にも飛びかかろうとしているエルザの姿があった。
「で、2人はずいぶん強くなった様ですが、何かしたのですかな?」
「答えるとでも?」
「だよなぁ」
そしてレオがライアンに飛びかかった。
ライアンはレオの片手を掴み、蹴りを入れようとすると、かわされ逆に蹴りを喰らった。
「やはりその程度か。まだ俺たちには勝てない」
レオとリッカルドは顔をあわせ、ニヤっと笑った。
余裕を見せる二人にライアンとエルザは氣を解放し飛びかかると、ターゲットをレオに絞り二人同時に蹴りを放った。
片腕しかないレオはライアンの蹴りは受け止めたがエルザの蹴りを喰らった。
即座にエルザの足を掴んだリッカルドは、投げ飛ばした後にそのままエルザを攻撃した。
「エルザ!」
その後は何とかリッカルドの攻撃をエルザは防ぐが、徐々に押されているのが見ていたライアンでもわかった。
しかし、目の前にはレオが余裕の表情で構えていた。
気を失っていたアレクサンダーが目を覚ますと、まだ気付いていないレオを背後から脇腹に渾身の一撃を喰らわす。
「て、てめぇ!」
意識がライアンに向いていたせいで、気配を消したアレクサンダーの攻撃をまともに受けた。
ドワーフの一撃は重く、更にアレクサンダーのアイアンハンマーの威力は絶大でレオの動きが鈍った。
ライアンはダメージで一瞬止まったレオを見逃さず、瞬時に自分の最高の技を繰り出した。
「喰らえ!(獅子王火焔双牙)」
ライアンの爪から焔が現れる。
そしてライアンの爪がレオを十字に切ると、一つ一つ切りつけた傷から発火する。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ」
あまりの苦痛に転げ回るレオにアレクサンダーはトドメを刺そうとすると、リッカルドが物凄いスピードで、アレクサンダーを切り裂いた。
アレクサンダーは何とか致命傷は避けたが、既に動ける状態ではなくなった。
ライアンは確認すると、エルザはリッカルドにやられて、何とか立っているのがやっとだった。
まだもがいているレオを後に、リッカルドに攻撃を仕掛けた。
「次はお前だぁ〜」
しかし、攻撃は届かずに連打を喰らい倒れると、レオが瀕死の状態で立ち上がり、参戦した。
「てめぇは許さねぇ!」
「クッ!」
絶体絶命!もう終わりと思ったライアンとエルザの前にステラが現れた。




