第129話 変化
ガブリエルの体がどんどん大きくなる。
それどころか見た目だけでなく、魔力が膨大に膨れ上がっていく。
「みんな!離れて!!」
一斉にステラ、ラウラ、ヘカテーはガブリエルから距離をとった。
そしてヘスティアは結界を張った。
「ぐおォォォォォォォォォォォォ」
「ガブちゃん」
「ぐおォォォォォォォォォォォォ」
「ダメね、完全に化物になったわ」
「ぐおォォォォォォォォォォォォ」
「あなたたち、化物相手に戦える?」
「もちろん!」
「余裕よ、余裕」
「………………」
「ぐおォォォォォォォォォォォォ」
「うるさいわねぇ、ぐおぐおと」
「ぐおォォォォォォォォォォォォ」
「行くわよぉ〜、みんな覚悟はいい?」
「えぇ」
「(ディファレントディメンション)」
ヘスティアは周りに被害が出ないように、ガブリエルを異次元空間に中に閉じ込めた。
「ヘスティア様!これは?」
「ここは異次元空間の中よ。これで私が死ぬか、魔法を解かない限りここから出られないし、現実世界への影響は受けないわ」
「す、すごい」
「ただね、魔力の消費が激しいのよ。発動だけでかなりの魔力を消費するのに、今も少しづつ魔力を消費してるのよ。だから速攻で決着つけるわよ」
すると魔獣と化したガブリエルが衝撃波を放つ。
あまりの範囲の広さと威力に4人とも吹き飛んだが、すぐに体制を立て直してヘスティアが召喚魔法を使った。
「(召喚魔法シヴァ)」
シヴァが降臨した。
空間全体が氷で白く染め、シヴァは魔法を放った。
「お願いシヴァ。全てを凍てつくしなさい(ダイヤモンドダスト)」
すると魔獣と化したガブリエルを凍りつかせるが、動きを止める程度しか凍らなかった。
「シヴァの一撃でも終わらないなんて…」
動きが止まっている間に、すかさずヘカテーが魔法を放つ。
「………(エクスプロージョン)」
ガブリエルの周辺が大爆発を起こした。
さすがにこれで終わりと思ったが爆発が収まると、ボロボロになったガブリエルが姿を表した。
「しぶといわね」
「私に任せてちょうだい」
ラウラの聖剣デュランダルに氣が溜まる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ、降りそそげ(斬撃氷雨)」
ラウラはガブリエルの頭上か無数の斬撃を放つ。
まさに雨が降ったかのような斬撃で、ガブリエルの体が細かく切り刻まれていく。
そして最後にステラの光の剣【クラウ・ソラス】が一撃を放った。
「これで終わりよ!(聖光双龍斬)」
ボロボロになったガブリエルは最後にクロスに斬られて絶命した。
「終わったわね」
ヘスティアは魔法を解いて現実世界に戻した。
そしてエルフの森を鎮火した後、ひと息つけると思っていたが事態はどんどん加速していく。




