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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第127話 暗躍

魔宮殿では一度戻って来たレオとリッカルドがサミュエルの開発したバイオ液に浸かり、傷の回復をしていた。


「サミュエルよ、例の件はどうなった?」


「ガブリエルか、成功しましたよ!ハデス様の側近、あの三魔神のカオス様、エレボス様、メネシス様が直に復活です」


「そうか!良くやった。後はプロセルピナ様の封印場所だ。おそらくはミネルヴァかアフロディーテだろうな。この2人を倒せば解る筈だ!まずは国境の結界を壊す」


「どうするのですか」


「相手の戦力も分散させなくてはならない。国境の方にはダヴィデとジュリアに行かせる。俺はエルフを潰す」


「何故エルフを?」


「襲えば多分ヘスティアが来るだろう。まずは相手の戦力を分散したい」


「なる程〜で次はどうするのです?」


「妖精国にはラファエルとイリスを向かわせる。ドワーフ国にはレオとリッカルドだ。そして人族の各国に大量の魔獣を発生させる」


「同時にですか?」


「いや、まずはエルフだ。俺が囮になる。もしヘスティアが動いたら、次に魔獣を発生させて、アレスを動けなくする。多分援軍も必要になるだろう。人族が混乱に陥ったら、ドワーフだ!ここも相手の戦力を分散させる為の囮だ。そして国境の結界を壊し、戦力が減った所に妖精国を攻める」


「そんなに上手くいきますかね?」


「これは失敗してもいい!」


「えっ?何故です」


「こんなに簡単にいくと思っていない。だからお前にはその間に3魔神の復活とプロセルピナ様の封印場所を探って欲しい」


「確かにそれは可能です。結界が緩んだスキに私が探りましょう。魔神さえ復活すれば、邪魔なアレス、ヘスティア、ミネルヴァ、アフロディーテの始末が出来るという事ですね」


[そういう事だ。後はお前の作った通信機で情報を流してくれ」


「わかりました」


「既に部下には人族の各国のそばに魔獣の召喚の準備をさせている。指揮はサミュエル、お前に任せた。俺はすぐにエルフの里を攻めに行く」


「任せて下さい」


   ◆   ◆   ◆


妖精国ではツクヨミの左腕の回復に手間取っていた。


精神体の左腕が失っているのでアフロディーテが自ら精神体になり、ツクヨミの中に入る。


そして精神体の状態で精神体の腕の治療をしなければならない。


普通は出来ない高等魔法だった。


今アフロディーテとツクヨミは精神の中に意識があり、代わりにアフロディーテの側近であるエレオノーラが指示を出した。


「ステラ、ラウラ、ヘカテー、あなた達は今からエルフの里に向かいなさい。今、1人の魔人によって壊滅状態です。直にブルーメからもヘスティアとクロエが向かっています」


「魔人?アイツらかな?まぁいっか!ヘカテー、復讐するチャンスだね」


「………うん」


「ラウラ、ヘカテー、油断は禁物よ!」


「わかってるってぇ〜、ステラもそんなに緊張しなくてもねぇ〜」


「緊張してないって!エレオノーラさん、では行ってきます」


3人はエルフの里に向かった。


エルフの里は隣の国、ステラたちが飛んで向かうと30分後には真っ赤に燃えたエルフの森が見えた。


少し近づくとガブリエルが火魔法で森を燃やしていた。


「やぁガブちゃん、久しぶりぃ〜」


「これはこれはラウラじゃないですか。それにヘカテー様まで………そこのお嬢さんは初めましてですかね?」


「………よくも…プルートを」


「そんなに怖い顔をすると美人が台無しですよ、ヘカテー様」


そしてヘカテーは怒りで体が震えているとステラが前に出た。


「そんな挑発は効かないわよ、色男さん。私の名前はステラ、よろしくね」


「私はガブリエルです。残念です、こんなに綺麗な人と出会えたのに殺さないといけないなんて!しかし、これも運命です。最後に遺言があれば聞きますよ」


「そうねぇ〜、ではあなたの遺言を気聞きたいかな」


ステラは笑顔で挑発すると、お互いに剣を構えた。

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