第118話 決着
そしてツクヨミは左腕の無いまま、オメガの前に立つ。
「ほう、封印を破るとは…素晴らしいぞ!」
すると、オメガは炎や吹雪、時には竜巻を起こして攻撃するが、全てツクヨミには効かなかった。
「お主に何が起きた!そして、その左目はなんだ?」
「どうやら俺は今、一人では無いらしい。プルートの…兄さんの力が宿っている」
ツクヨミの左目は炎や吹雪、竜巻さえも支配していた。
「しかし、その力いつまで使えるかな」
「喰らえ!【建御雷神】」
ツクヨミは全ての魔力を込めた。
そしてオメガに黒い雷が直撃する。
「ぐゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
物凄い叫び声が響き渡った。
そして、ツクヨミは気配を確認すると、オメガの姿、気配は消えた。
「終わったか」
しかし、元の世界に戻らない。
そして6日目が過ぎ、7日目!
黄金に輝く一人の姿が視えた。
歳も背丈もツクヨミと変わらない少年だった。
どんどん近づいて来る。
ツクヨミの前に立つと、
「初めてだ!私がこの姿で人前に立つのは」
「まさか!」
「さぁ!最後の闘いだ。この私に勝ってみよ!!」
ツクヨミには魔力は残っていない。
瞳の力も使い過ぎた。
竜氣も使えない。
ただ、剣技だけで応戦するが片腕では時間の問題だ。
どうする事も出来ない。
ツクヨミの防御も間に合わなくなり、徐々に攻撃があたり、体が弾ける。
意識がどんどん薄れていく。
どんどん………
どんどん…
どん…
…
「兄さん」
ツクヨミの心にサクヤの声が響く。
「待っています。だから帰って来てください」
「サクヤか………」
「みんな、兄さんを信じています」
「わかってるよ」
ゆっくりと立ち上がる。
「私の力を」
温かい光がツクヨミを包み込む。
「痛みが消えていく様だ」
サクヤの竜氣と魔力が、微かに残るツクヨミの竜氣と魔力に混ざる。
すると、ツクヨミの体が赤く光出した。
「なんだ、その光は?」
「どうやら俺にはまだ希望があるみたいだ!」
一瞬だった。
たったの一瞬、光がオメガを怯ませた。
ツクヨミはオメガの背後で倒れた。
「素晴らしい。一瞬でも私の力を上回った。約束だ、私の力を持っていくがいい」
そして、8日目になろうとした時、ツクヨミは目を覚ました。




