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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
113/150

第113話 結界

ミネルヴァはシャルロットを竜の間に連れていった。


そこでは倒れて動かないツクヨミの姿があった。


「ツッくん!お母様これは一体どういう事ですか!!!」


「彼は今闘っているのです!己の精神と…シャルロット、あなたは闘う自身がありますか?」


ゴクリ、シャルロットは唾を飲むとコクリと頷いた。


「覚悟は出来ているのですね。もしかしたらあなたもツクヨミもこのまま目を覚ます事はなくなるかもしれませんよ」


「はい」


「本当に良いのですね」


「ではそこの聖水を飲み、私の目を見るのです」


シャルロットは聖水を飲み、ミネルヴァが発動した竜眼を見つめると、全ての意識を失いその場で倒れた。


「シャルロット、あなたはすぐに目覚めるでしょう。しかし、ツクヨミは………」


するとミネルヴァが声を上げた。


「ヴィクトー、ビアンカ、ソコにいるのはわかってます。こちらに来なさい!」


するとヴィクトーとビアンカが出てきた。


「「ごめんなさい」」


「謝らなくていいです。あなた達に頼みがあります。今からサクヤを呼んできて下さい。あとアルテミスの指輪を持ってくる様に伝えて下さい。わかりましたね」


「「はい」」


そしてヴィクトーとビアンカを連れて会議室に向かった。


会議室に入ると総隊長のアンドレアと1番隊隊長ジュ-ル、副隊長ルーカス、2隊隊長マッティーア、副隊長マルティナ、3番隊隊長エンツォ、副隊長マティルデの7人と0番隊アンドリュー、ジャクソン、ライダー、パウラ、パオラの5人、計12人が集まっていた。


「待たせたな。すまぬが予定が少し変わった。ルーカスとマルティナとマティルデは今からヴィクトーとビアンカを連れてキルシュブリューテに行け!」


「はっ!」


そして5人はキルシュブリューテに向かった。


「これより今後について話す。今の我々では『闇の跳梁者』には勝てん!ではどうする?」


「我々が強くなればいいかと」


「各隊の隊長、副隊長に修行してもらったがやはり限界がある。この短い期間ではどうにもならん。そして魔獣大量発生の騒ぎときた。お前らはどう思う?」


皆が無言になる。


「わからぬか」


「申し訳ございません。何を考えているかまではわかりません」


「これは私の考えだ。ほぼ間違えは無いと思う。奴らはまだ準備が整っておらんだろう。ではどうするか?」


「魔獣を使った時間稼ぎですか?」


「だろうな。では時間を稼いでどうする?」


「戦力の拡大でしょうか?」


「それもあるかもしれんが恐らくはプロセルピナの復活だろう」


「えっ!どういう事でしょうか?」


「何故このタイミングと思う?」


「わ、わかりません」


「アルテミスが亡くなったのだろう。封印が弱くなっている。そこで0番隊を呼び戻した。理由はわかるな」


「結界を張る!ですね」


「あぁ、プロセルピナはアルテミスが封印した後、私の竜眼で別の地に更に封印してある。いずれは突き止められるだろう。それを少しでも遅らせる為には結界を張る」


「下手に結界を張っては逆に怪しまれるのでは?」


「あぁ、だから国境に張る。そしてそこに兵を集める。奴らの拠点は間違いなく魔人族領にあるだろう。だからだ」


「なるほど、結界は国を守っていると見せる為ですね」


「確かに一石二鳥ですな」


「何か意見のある者はいるか?」


「「「ありません」」」


「ではアンドリュー、ジャクソン、ライダーで国境の前に結界を張れ」


「「「はっ!」」」


「パウラとパオラでこの国に結界を」


「「はっ!」」


「2番隊、3番隊は国境で守備を固めよ!」


「「はっ!」」


「1番隊は国の守備をせよ!」


「「はっ!」」


「アンドレアはこれより3日間、天空で修行しろ!そして1対1でも奴らに勝てる位に強くなってみせよ!」


「はっ!」


「それでは解散!各々直ちに配置につけ!」


「「「はっ!」」」


そして魔人族領に向けて防衛体制に入った。

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