第11話 入学手続き
学校から帰る途中、四人で夕食の買い物をして帰った。
サクヤはメリナとテレサを家の中に入れて
「お茶を出しますね。夕食作るので食べていって下さい」
もちろんメリナは大喜びしている。
そして夕食を食べ終わるとメリナが
「ツクヨミさん、サクヤさん、今日は泊まっていっても宜しいですか?」
しかし、すぐにテレサが
「いけません!メリナ様…王宮に帰りますよ」
「だって〜…今日の試験の事とか、話したい事が山ほどあるんですもの〜」
「だって〜じゃありません!ダメです!」
「え〜、テレサのケチ!」
サクヤは笑いながらメリナに
「今度ゆっくり遊びに来て下さいね。テレサさん、今日は本当にありがとうございました」
ツクヨミもお礼を言い、しばらくしてテレサはメリナを引っ張りながら連れて帰った。
「サクヤ、明日は学校に行って入学の手続きをしよう。ついでに、制服も買いに行こう」
「はい!入学式が待ち遠しいですね」
そして二人は寝る事にした。
朝起きるとツクヨミは少し走りに外に出た。
サクヤが朝食の支度終えた頃、ツクヨミは帰ってきた。
「ただいま〜」
「お帰りなさい」
「流石に朝の畑仕事や鍛錬をしばらくしていないと体が鈍るな」
「そうですね。たまには体を動かさないとダメですね」
他愛のない会話をして、朝食を食べ終えてから入学金を支払いに学校へ向かった。
学校に辿り着き、事務の受付の人に入学金を支払った。
「おはようございます。今日はどのような御用でしょう」
「ツクヨミとサクヤです。入学金と一ヶ月分の学費を支払いに来ました」
「少々お待ち下さい。ツクヨミさんとサクヤさんですね………はい、ありました。二人分で金貨26枚になります」
ツクヨミはお金を払って受付の人に尋ねた。
「あの〜、制服は何処に行けばいいのですか?」
「はい、学校を出まして一つ目の十字路を右に曲がりますと左手三軒先に当校の制服を売っている店がありますのでそこでご購入して下さい」
「一つ目の十字路を右に、左手三軒先ですね。ありがとうございました」
二人は制服を作りにいった。
「すいませ〜ん。どなたかいらっしゃいますか?」
「はいよ〜、いらっしゃい!」
サクヤが制服を頼む。
「あの〜、私たち来月学校に入学するのですが…制服を買いたいのですが…」
「はい、毎度!男の制服が小金貨1枚と銀貨8枚だ。そして女の制服が小金貨3枚と銀貨2枚で合計金貨1枚だな」
「分かりました」
「んじゃ早速そこにある制服を試着してみてくれ」
二人は制服を試着して、少し合わない所の直しを頼んだ。
「じゃあ〜3時間ぐらいで出来上がるからそのぐらいに取りにきてくれ」
「はい!お願いします」
二人は制服の代金を支払って外に出た。
「さて、どうするか?」
「兄さん、出来上がるまで少し散歩しましょう」
「あぁ、たまにはいいな」
12時を周りをちょうど美味しそうなお店を見つけ、外食する事にした。
「兄さん、あそこ!」
「なんか行列が出来ているな」
「いいニオイがします。あそこでご飯を食べましょう!」
「そうするか!」
二人は中に入り、オススメ料理を食べる事にした。
「兄さん、行列が出来るだけあって美味しいですね」
「あぁ、美味いな」
食べ終わる頃に
「お〜い!ツクヨミくん、サクヤちゃん」
するとフィンとアンナがやってきた。
「あっ!フィンさん、お久しぶりです。アンナさんも」
「久しぶりね、ツクヨミくん。サクヤちゃんも」
「お久しぶりです。お二人はデートですか?」
サクヤがアンナに茶目っ気で言ってみるとアンナは照れながら
「サ、サクヤちゃん!な、何を言ってるの!私たちはここでご飯を食べてからギルドに行く所よ」
(ニヤ)っと笑いツクヨミはサクヤに
「お邪魔だから帰るとしよう」
(クス)っとサクヤも笑い
「はい、兄さん」
慌ててるアンナを落ち着かせ、フィンがツクヨミに
「このあと一緒にギルドに行かないか?」
ツクヨミがサクヤを見たあと
「良いですよ。夕方までなら空いてます。あとフィンさんもアンナさんも呼び捨てでいいですよ」
「あぁ、分かった。食べ終わるまで待っててくれ」
そして食事が終わり、四人はギルドに向かった。




