第108話 竜騎士と闇の跳梁者
女王ミネルヴァと竜騎士団がイリスとダヴィデの前を塞いだ。
「これはこれは女王様、それに総隊長とエンツォ隊長ではないですか」
するとエンツォはダヴィデの前に行く。
「ダヴィデ!何だその格好は!!」
「一言で言うと進化ですかね」
「よく我々の前に顔を出したな!」
するとミネルヴァはカマをかけてみた。
「ダヴィデよ、お前も『暁』に入ったのか?」
「『暁』などもう無い!我らは『闇の跳梁者』よ」
「ダヴィデ!余計な事は言わなくていいです。お初にお目にかかります。私はイリスと申します。ミネルヴァ女王、カマなどかけなくてもいいですよ。あなたの言う『暁』は解散しました。ダヴィデの言う通り我々を『闇の跳梁者』と呼んで下さい。今日はどうしてもダヴィデがお世話になった挨拶をしたいという事なのでご同行しました」
「これはご丁寧に。しかし、このまま素直に帰すとお思いですか?」
するとイリスの周りを10騎の竜騎士で囲んだ。
そしてエンツォの合図で一斉に襲いかかる。
しかし1分もかからずに10騎の竜騎士は全滅した。
「な、なに!」
「まぁまぁ隊長殿、驚いている場合じゃないですよ。そろそろこっちも始めますか」
「お前が俺に勝てると思っているのか!」
「もちろんですよ」
そしてお互いに青龍偃月刀を出した。
「ダヴィデ、お前に青龍偃月刀を教えたのは俺という事を忘れたのか」
「確かにあなたに習いましたが、だからあなたが私より強いという訳ではありませんよ」
そして青龍偃月刀がぶつかり合うと技術でエンツォ、力でダヴィデ、お互いに拮抗した戦いかと思った。
がしかし、お互いに隠していた力の差がありすぎた。
エンツォが攻撃が全く当たらない。
「もう終わりですか?隊長」
ダヴィデは一瞬で背後を取り、斬り裂こうとするがアンドレアが止めた。
「総隊長も参戦ですか。いいでしょう、かかってきて下さい」
二人がかりでダヴィデと戦うが、若干ダヴィデがおしている。
「総隊長と二人がかりでこれですか?弱いですね。いや、私が強くなりすぎただけですかねぇ」
するとミネルヴァがイリスの前に立ちはだかる。
「どうやらお前たちは過剰な力を手に入れた様だな。ここで見逃す訳には行かなくなった。大人しく捕まれ!」
「私も簡単には捕まりませんよ」
イリスは両腕に炎を纏わせた。
「お前も体術が得意なのか」
「えぇ、多少は楽しめますよ」
「面白そうだ。(レビテーション)(竜氣発動)さぁかかってこい!」
イリスが魔法を纏わせながら攻撃するが、ミネルヴァは全て捌いていく。
「さすがは元暁のメンバーですね。少し前の私なら敵わなかったでしょう。しかし」
徐々にミネルヴァの力を上回ってくる。
「あなたの血からはこんな物ですか?」
「なるほど、(神氣発動)こちらも少し本気を出そう」
ミネルヴァの体が黄金に輝き出した。
「な!」
イリスが吹き飛んだ。
「凄いてすね。今の私でも厳しい様ですね。ダヴィデ、もう十分楽しんだでしょう。今はまだ若干こちらが不利の様です。退却しましょう」
「おいおいイリスさん、こっちはイケるぜ!」
「ダヴィデ、私たちはまだ力の制御に慣れていません。女王には二人がかりでも今は厳しいでしょう」
「今は…というと次回は勝てるという事かな?」
「そうですね。今は二人がかりでも勝てませんが、次は二人がかりなら勝てますよ」
「そう言われて逃がすと思うか!」
「ですからこうするのです。(フレアストーム)」
炎の渦が一直線に王都に向かって放たれた。
「クッ!」
ミネルヴァは一瞬で王都に放たれた炎を弾き飛ばした。
同時にダヴィデはアンドレアとエンツォを蹴り飛ばしてイリスとこの場を脱出した。
「この国で奴らに対抗出来るのは私だけか………どうしたものか」
アンドレアとエンツォも大したケガは負わなかったが部下10名は重傷ですぐさま王宮に戻った。
王宮に戻ると急いで重傷をすぐ治療に、アンドレアとエンツォには各隊の隊長と副隊長も集めさせた。




