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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
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第107話 新組織

ガブリエルが再び仕切り出した。


「サミュエルよ、【魔魂丸】はあとどのくらい残っているんだ」


「私の分あわせても2個ですね」


「それしか無いのか」


「材料があれば1年で2個は作れますよ」


「そうか………サミュエルはこのまま【魔魂丸】の開発に集中してくれ!残りの者はハデス様の力を借りて、各地に魔獣の召喚をしてもらう」


この世界の魔獣はそこまで強い魔獣はいないし、種類も少ない。


だから世界の人々にとっては驚異ではなく、魔獣によっては食料や素材の資源にもなっている。


「おいおい、ガブリエルさん。魔獣召喚してもみんなが喜ぶだけだろ」


「この世界の魔獣ならな!召喚するのは異界の魔獣だ!!」


「初耳だぞ!異界の魔獣って!!そんな魔獣なんて存在するのかよ!!!」


ガブリエルはニヤッと笑うと周りの竜人や獣人はブルッと震えた。


「いる。そしてこれからは我々は『暁』ではない!新組織『闇の跳梁者』」


「「「オーーーーーー!」」」


「我らは人智を超えた力を得た。魔人は超魔人へ、竜人は竜魔人へ、獣人は獣魔人へと進化した。まずはエルフとドワーフの地で魔獣召喚をして、潰しあってもらう。その間に我らは魔族領を侵略する。意見のある者はいるか」


すると竜人のダヴィデが


「頼みがある」


「何だ?」


「復讐ではないが竜人の王国ヒンメルに行かせてくれ!今の自分の力を知りたい」


「いいでしょう。イリス、一緒に行ってあげて下さい」


「また私ですか。こういう役ばかりで嫌になります」


「まぁそう言わずに頼む」


「わかったわ。ではダヴィデ、行きましょう」


「他はラファエルを筆頭に魔獣の召喚を頼む。私は魔族領をもう一度偵察する」


そして各々が行動する。


   ◆   ◆   ◆


ヒンメル王国では隣の領地の魔人族を監視をしていた。


元『暁』の拠点は魔人族の領地にあったからだ。


そして遂に動きがあった。


「女王様、大変です!最下層の牢獄に閉じ込めていたダヴィデ、マクシム、ジュリアの3名が脱獄しました」


するとミネルヴァ女王の側にいた竜騎士団総隊長のアンドレアが対応する。


「それで捕えたのか!」


「いえ、魔人らしき者に邪魔をされて逃げられました」


「逃げた方角は」


「はい、魔人族の領地の方へ消えて行きました」


「わかった。下がっていいぞ」


「はっ!」


アンドレアはミネルヴァと二人になってから訊ねた。


「女王様、やはり『暁』の仕業でしょうか?」


「おそらくそうでしょう。アンドレアよ、すぐに各隊の隊長たちに集合をかけて、戦闘の用意をするように伝えなさい!」


「はっ!」


そして3時間後、1番隊隊長ジュール、2番隊隊長マッティーア、3番隊隊長エンツォが代表でミネルヴァの前に集まった。


そしてアンドレアがミネルヴァの代わりに伝えた。


「各隊に集まってもらったのは脱獄の件ではない。最近『暁』の行動が目立ち始めた。近々何かが起こると女王様は考えている。これから各隊で国の防衛、また反撃の準備にあたる。1番隊は王宮周辺、2番隊と3番隊で王都を固める。

以上!」


「「「はっ!」」」


その約7日後、王国全体の防衛準備も整った頃に緊急報告が入る。


「大変です、総隊長!空を飛ぶ者がこちらに向かってきます」


「なに!兵力はどの位だ」


「ふ、二人です」


「たった二人だと?」


そして3番隊隊長のエンツォがやってきた。


「総隊長!1人は魔人でもう1人は脱獄したダヴィデと思われます」


「?思うとはどういう事だ」


「少し容姿が変わったと言うか…魔人もそうですが羽根を生やして飛んでいます」


「羽根だと!!!羽根を持つのは妖精族のほんの一部の者だけだろ!」


するとミネルヴァが


「私が直々に行こう」


「待って下さい、女王様!貴方一人を行かせる訳には行きません。護衛で私も行きます」


「総隊長!ダヴィデは私の隊の元副隊長です。私もご同行させて下さい」


「わかった」


そして相手2人に対して女王ミネルヴァと総隊長アンドレア、3番隊隊長のエンツォと部下10名を連れて向かった。

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