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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
106/150

第106話 最後の頼み

アジトから少し距離があった迷いの森を、無理して瞳の力で一気に行く。


目の前には家がある。


プルートは話すのも厳しく、ヘカテーは力を無理して使ったせいで動けないでいる。


するとラウラが家に入る。


「ツクヨミちゃん、久しぶり〜」


ツクヨミとステラが構える。


「ちょ、ちょ〜っと待って!とりあえず外に来てよ。プルート様とヘカテー様が待っているから」


ツクヨミとステラは警戒しながら外に出る。


何も知らないシャルロットも続けて外に出た。


「プルート!ヘカテー!」


ツクヨミは急いで二人の前に行く。


「やぁ………ご…めん……ね。…どう…やら……僕……の…かん…が……えは………あま…かっ…た………よ…う…だ………。…ヘカ…テー

……をた…の…む。………ラウ…ラ……こっち…に……」


ラウラはプルートの前に立つ。


プルートは最後の力を出して、ラウラにプロセルピナの指輪と片手剣の聖剣デュランダルを渡し息を引き取った。


「何だよぉぉぉ、こんなの渡されても困るし………」


ヘカテーが


「ラウラ、貰って」


「ヘカテー様」


「ヘカテーでいい」


「わかった、わかったよ〜!私もアイツら気に喰わないし、付き合うよ!!もう!!!」


「ツクヨミ」


「君は…ヘカテーって呼んでいいのかな?」


「うん」


「何が起きたか話してくれるかな」


「私が話すよ」


そしてラウラがアジトでの出来事を全て話した。


「ツッキー、どうするの?」


「まずは彼を埋葬しよう。このままにしておけない」


「ありがとう」


ヘカテーがお礼を言い、ツクヨミはプルートをアルテミスのお墓の隣に埋めた。


「予定通りミネルヴァさんの所に行こう!もちろんヘカテーも連れて行く。お前はどうする?」


「お前じゃないくてラウラちゃんって呼んで」


「………ラウラはどうする」


「私はヘカテーとツクヨミちゃんについていくよ〜」


「そうか、まずは体を休ませてくれ」


5人は一旦家に入った。


   ◆   ◆   ◆


獣人のレオが声を上げる。


「お〜い!お前ら生きてるか〜」


魔族たちに選ばれるだけあって、傷は負うものの全員生きている。


するとガブリエルが新しいアジトに案内した。


目と鼻の先にある所に用意されていた。


そして中に入ると竜人と獣人たちが一斉に説明を求めた。


「まずは先程の声が私達の王、魔神ハデス様だ。ようやくこっちの世界に少し干渉出来る様になった。こっちの世界に来るにはプロセルピナ様の復活が必要になるが、結局プルートとヘカテーに聞き出す事は出来なかった。先ず、やる事はプロセルピナ様が何処で封印されているか探しながら、この世界を混乱に陥れながら征服する。何か反論のある者はいるか」


誰も反論はしなかった。


寧ろ今の国のやり方が納得出来なかった者などの集まりだから喜んでいる者の方が多い。


「サミュエル!例のモノを」


そしてサミュエルが赤い丸薬を全員に配るとそのまま説明をする。


「えー今配ったのは【魔魂丸】の完成品です。今まで色々と失敗作を作って来ましたがようやく完成しました。【魔魂丸】を簡単に言うと肉体を変化させて、今までの3倍から5倍の強さを手に出来ると言う物です」


すると竜人と獣人がざわめき出す。


「肉体が変化するってどういう事だ!そんなに簡単に強くなれるか」


「はいはい。肉体が変わるといっても強さを補う為に強靭な肉体に変わるだけです。言葉で言ってもわからないでしょう。では、見て下さい。それではラファエル、飲んで見て下さい」


ラファエルが【魔魂丸】を飲むと全ての筋肉が2倍近く膨れ上がり、体格も1.5倍くらいになる。


そして魔力を放出すると今までの3倍以上だった。


「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」


歓声が上がるが女性からは少し文句が出る。


「余りゴツくなりたく無いのですが」


「アチキもヤダな〜」


「私もです。」


「心配入りませんよ。この丸薬は皆さんの個性により、変化の仕方が違いますので」


そして全員が飲む。


「おおぉぉぉ、コレはすげぇ!」


「アチキ、ちょいボインじゃん」


「俺の爪が…かっけぇーじゃねぇか」


全員が自分の容姿に見惚れて、力や魔力のレベルの上がり方の凄さに興奮している。

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