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この瞳に映るものすべて  作者: ヨシハル
105/150

第105話 暁

全員が席に座るが椅子が2つ足りず、獣人のリッカルドとシモーネが立つ事になった。


「リッカルドとシモーネだっけ?ごめんね、今度席を用意しておくよ!じゃあ会議を始めようか。まずは僕とヘカテーでエルフの国とドワーフの国を見てきたよ。間違いなく戦争は起こるよ、近々ね。止める方法は無いかな〜、ガブリエルはどう思う?」


「わざわざ私たちが出向く必要はないでしょう。それで滅びればそれも運命」


「ラファエルは?」


「エルフもドワーフも今のトップが頼りないですね。様子見って所ではないでしょうか」


「イリスは?」


「私もガブリエルと同じ意見です」


「そうか〜」


「ねぇねぇ、私には聞かないのかな?」


「ごめんねラウラ、じゃあ君はどう思うの?」


「とりあえず見学しに行くかな?」


「……………この話は一旦保留にして」


「みんなの方からは何かないかな?」


すると竜人のダヴィデが意見を言う。


「おいおい、まるでエルフとドワーフを助ける為の会議みたいじゃねぇか!そんな必要ねぇだろ!!俺らで滅ぼせばいいじゃねぇか!!!」


それに呼応するように獣人のレオが発言する。


「そうだぜ!全ては俺らが支配すればいい事!」


するとプルートが瞳の力を使う。


「君たちは何を言っているんだい!」


「な、なんだこれ!体が動かね〜」


「おい、どうなってんだ」


プルートの瞳は『支配の瞳』、相手の体を支配する。


「君たちは何を勘違いしているんだ。僕たちはこの世界を一つにまとめようとしているだけで、世界を支配する為ではない!」


すると部屋の空気が変わる。


「プルート様も少しあまいのでは?」


「ガブリエル、君は何を言っているんだい」


「あなたの目指している平和も支配する事で実現出来るのでは無いのですか」


するとラファエルも発言する。


「あなたがこの10年で出来た事は何もない!このままでは何年経っても変わらない」


そしてイリスまでもが


「もう用無しなんですよ。プルート様もヘカテー様も」


そして怒りで我を忘れた時、プルートの影から12本の剣が現れ、そのままプルートを突き刺した。


「ゴフッ!な、何だコレは」


知らぬ声だけが響く。


「ガブリエル、ラファエル、イリス、サミュエルよ!今までご苦労!!」


「「「はっ!ハデス様」」」


「まずはプロセルピナを復活させ、魔人族全てを支配しろ!我がこの地に来るにはまだ時間がかかる。頼んだぞ」


竜人と獣人はまだ理解も出来ずに立ち怯えている。


そしてガブリエルは次にヘカテーとラウラに問いかける。


「プルートはもう時期死ぬ。さて、ヘカテーとラウラはどうするかね?」


ラウラが一歩前に出る。


「私はねぇ〜、どっちでもいいのよね〜、でもさぁ………その上から目線が気に食わねぇんだよ!メガフレア」


アジト全体が巨大な炎で包まれる。


ラウラはそのスキにプルートを片手で持ち上げてヘカテーに『次元の瞳』で脱出を頼んだ。


「ヘカテー様!」


「わ、わかった」


そして外に出るとラウラは自分の用意していた竜にプルートとヘカテーを乗せて飛び去る。


「ついでだぁぁぁ!メガフレア、メガフレア、メガフレアァァァァァァ!!!」


ラウラは全ての魔力を使い、アジトを崩壊させた。


「もぉぉぉ動けない!ヘカテー様、後は頼んだよ」


すると微かにプルートが声を出した。


「ヘ…カ……テー、……ツ…クヨ……ミの……とこ…ろへ」


「プルートぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


いつも無表情のヘカテーが我慢していたのか、今まで抑えていた感情で大声で泣いた。


そして『次元の瞳』で刺さった12本の剣だけを取り、キュアで血止めをする。


「死なないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!すぐに連れて行くよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


そしてヘカテーは限界まで『次元の瞳』を使い、一気に迷いの森まで行った。

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