第104話 新メンバー
家に向かう途中のアルテミスのお墓の前にはプルートとヘカテーが待っていた。
「来ると思ったよ。君はミネルヴァさんの子だね。僕はプルートで彼女がヘカテー、ミネルヴァさんには子供の頃よくお世話になったよ。名前は?」
「私は……シャルロットです」
「シャルロットさん、よろしくね。そして………君は?」
「私はステラよ」
「なるほど………君はツクヨミくんに負けない位の素質があるようだね」
自己紹介も終わって話を切り替える。
「ツクヨミくんは僕と一緒に来てくれるのかい?」
「悪いが今は断る。俺は自分の目で見てから判断する」
「そうか〜。まぁ君ならそう言うと思ってたけど…気長に待つよ」
そして一つの指輪を取り出した。
「ツクヨミくん、これ君にあげるよ。君も一つ持っているだろ」
それはアルテミスの持っていた遺品の一つだった。
「これは元暁のメンバーが持っていた物だよ。これに魔力を通すと他の指輪の位置が分かるんだ」
プルートはプロセルピナの指輪(紫)、ヘカテーはバッカスの指輪(緑)、そしてツクヨミが受け取ったのはヘルメスの指輪(青)だった。
ツクヨミが魔力を通すと指輪から地図が浮き出て、迷いの森の位置に紫、緑、青の光がついている。
そしてキルシュブリューテ王国には赤の光がつく。
サクヤの持っているアルテミスの指輪だろう。
他にもアレスの指輪、ヘスティアの指輪、ミネルヴァの指輪、アフロディーテの指輪と地図には8つの光がついている。
「何か聞きたい事があったら訪ねて来てよ」
そしてプルートとヘカテーは最後にアルテミスのお墓に手を合わせてからその場を去っていった。
「ツッキー、これからどうするの?」
「このまま海を渡ってミネルヴァさんの所に行こうか」
「まずは竜人族の国からって事ね」
「あぁ、この事も報告したいしな。シャルも一応顔を出した方がいいだろ」
「えぇ………でも私は帰らないわよ!ツっくんと一緒に着いていくから」
その日は3人で、お墓参りをしてから実家に泊まる事にした。
◆ ◆ ◆
プルートとヘカテーはアジトに戻ると全員集まっていた。
「ガブリエル、ラファエル、イリス、ラウラ、久しぶり。ねぇガブリエル、そこにいる人達は?」
そこには竜人3人と獣人4人いた。
「プルート様、彼らは新しい幹部候補です。プルート様とヘカテー様に挨拶をしろ」
竜人達からプルートとヘカテーに自己紹介をした。
「私はダヴィデと申します」
「俺はマクシムだ」
「あたしはジュリアよ」
そして獣人達も自己紹介をする。
「俺はレオ」
「リッカルドです」
「シモーネといいます」
「あちきはマティルドゥ、マティって呼んで!」
「プルート様、ヘカテー様、この7名が幹部候補で、他には魔人200名程と研究者のリーダーとして彼を幹部に推薦します。サミュエル!」
「お初にお目にかかります。私、サミュエルと申します。今までは裏で新薬などの研究をしておりました」
「へえー、結構賑やかになったね。ラファエルもお疲れ様」
「お久しぶりです。プルート様はどちらの方へ行って来たのですか?」
「僕たちはドワーフとエルフをもう一度見に行って来たんだよ」
「で、どうでした?」
「それはまた後で話すね」
「かしこまりました」
「イリスとラウラは何してたの?」
「私はラウラさんと人族の方の人材を見にいきました」
「プルート様、楽しかったよ〜」
「相変わらずだね、ラウラは。イリスも大変だったでしょ」
「はい、ラウラさんは目を離すと何処に行くのかわかりませんから」
「で、いい人いた?」
「10年前に比べると大分学生達のレベルが高くなっていました。けれど今の王国の騎士のレベルは低いままです。強い国を作るには最低10年はかかりますね」
「そうか〜、それじゃあ会議を始めようか。折角だからサミュエルくんと幹部候補の7人も入れて話合おうよ」
そして全員が席に着き、会議が始まった。




