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島の端を凹ませて、そこに水源を埋め込んだ。球体から水が出る様子は不思議でしか無い。幅と深さは大体1mで、長さは2mぐらい。見ただけで解る急流で、海に流れていく。海面に落ちる音がうるさいが、飲み水確保が優先なので仕方がない。
滝が完成した頃には、夜になってしまった。空には星が輝き、輪のような月が浮かんでいる。輝く5円玉のようで、神秘的だ。
真っ暗でほぼ見えないが、感覚で大地を凹ませる。期待通りの場所に、ベッドサイズの穴が空いた。寝心地は最悪だろうが、海面に落下しないようにするにはこれしかない。棺桶の中に入った気分を味わいながら、眠りについた。
翌朝、トイレが無いことに気づきパニック状態に陥る。寝起きと膀胱が限界の状態で、思考がまともに働かない。気づいたら島のど真ん中に、地下深くまで続く大穴を開けていた。・・・取り返しのつかない事をした気がする。
業務報告
棺桶型寝床作成
島中央にトイレ作成