5
再び島の真ん中に移動して座る。既に服はずぶ濡れなので、今更泥は気にしない。手帳の新しいページを捲った。
●現在のレベルでは閲覧出来ません
まさかの閲覧制限。唯でさえ少ない情報を更に減らすとは何事だ。あまりの衝撃に、生まれて初めて手帳を地面に叩きつけた。だが命を握っているのはこの手帳なので、仕方なく拾いなおす。しばらくは閲覧不可が続き、ようやく読めたのは最後のページだった。
●レベルアップ条件
×陸地面積30㎡以上(現在18㎡)
×快適度5以上(現在0)
つまり、この条件を満たせば閲覧制限が外れるのだろう。現在の状態と比較できるのは親切だ。陸地面積は土地拡張で広げれば良いだけだろう。問題は快適度だ。基準も上げ方も想像出来ない。更に残念な事に、土地拡張を試してみたが、何も起こらなかった。書き方の問題なのか、SPが足りないかも不明。最後に読めたのは裏表紙の裏側で、俺が名前を記入した場所。
●フリースペース
上にフリースペースと書かれたほぼ空白のページ。右下には俺の名前が記入されている。このページもペンで書きこんだ内容は飲み込まれていく。助けてとかヘルプと書いても反応はない。仕方がない、出来る事をしよう。それに、整備を業務報告すれば誰かが気づくかもしれない。藁にもすがる思いで行動し、フリースペースに成果を報告した。
今日の成果
滝の作成