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水流で島から落とされた俺は、海面に背中から叩きつけられた。受け身を飛込競技のように着水する事も出来ていない。しかし、創造していた衝撃はなかった。普通ならば骨折もおかしくない高さの筈だ。それどころかペンと手帳を握りしめる余裕すらある。この世界が特別なのか、俺自身に不思議な力が宿ったのだろうか?


海は波も穏やかで、流される様子はない。手帳は防水性だったようで、どのページも水を弾く。先程までいた島の頂を見ると、滝のようになっていた。目を凝らすと大きな球体が浮かび、そこから水がとめどなく溢れている。もしかしてと思い手帳を開くと、俺が水源と書いた場所に青色の丸が描かれていた。更に、撤去の下には水源の文字が追加されている。試しに青丸の上に撤去と書くと、球体が消えて水は止まった。


島の端を海面より少し高い位置に下げ、上陸して考える。この手帳とあの島がリンクしているのは間違いない。ならば、どうやって島に上ろうかと。最初に浮かんだのは島を削って階段にする方法だが、螺旋階段にしても島全体が低くなってしまう。落ちても無事だと知れたので、あまり低くはしたくない。悩んでいる内に日が沈んでいく。さてどうしたものか・・・


最終的に、エレベーターみたいに陸地を上げて登った。振出しに戻ってしまったが、無事だった事を祝うことにしよう。




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