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整備士の書と書かれた手帳を開くと、先ほどまで白紙だったページに文字が浮き上がった。やはり見たことのない文字だったが、問題なく読む事が出来る。本を読む機会が無かったので少し億劫だが、他にする事が無い。そもそも現実ではないのなら、この世界のルールを知る事が必要だ。それに、眺めただけでも会社の就業規則よりは簡単に読めそうな気がした。土で汚れる事も気にせず俺は、座り込んで本を読み始める。


●大地の状態

〇所有者

コウゾウ・チシマ

〇規模

陸地面積18㎡

平均標高55m

〇設備

なし

〇生命

ヒューマ1体

〇二つ名

なし


最初のページに書かれていたのは、この島の状態。所有者は俺の名前だが、並びは外国のように名前が先になっている。生命のヒューマは、恐らく人間の俺の事だろう。この生命や設備が追加される度にページ数が増えていくのか、しばらくは白紙のページが並んでいた。


●創造・撤去

〇創造

土地拡張 1000SP

地形操作 1㎡×10SP

水源作成 1㎥×100SP

〇撤去

なし

●地図



単位はよく解らないが、SPとやらを使えばこの島を弄れるようだ。もし本当に水源が作れるなら、水の確保が可能になる。しかし、やり方が全く見当つかない。心中で叫んだり、口に出してみるが何も変化なし。SPが足りないのか手段が違うのかだけでも知りたい。創造・撤去の隣のページには地図と書かれている。しかし、茶色い正方形と長方形しか書かれていない。余白に地形操作や水源と書いてみるが、書いた端から飲み込まれるように消えていった。まるで映画のワンシーンのようだ。消える様子が面白いので、調子に乗って正方形の真ん中に水源と書いた。何も起きないと思っていたが、文字が飲み込まれた瞬間。突然出現した水流に飲み込まれて俺は島から落とされた。








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