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1話

今日は10歳になる僕の誕生日の前日だ。


「楽しみだな~!」


10歳になると神様から祝福を受けスキルを授かることができる。スキルとは特殊技能のことである。スキルに魔法と名前がつくスキルがある。例えば、この魔法に名前がつくスキルを火魔法としてスキルを考えてみよう。火魔法のスキルを授かった者は火の魔法を扱うことができるようになる。それなら火魔法のスキルがない者は火魔法を使えないかと言うとそれは違う。魔法というのはスキルがなくても扱うことができるようになる。だが火魔法のスキルを持っていると、スキルを授かった日から火魔法を使えるようになり、スキルを持っていないものより明らかに成長スピードも成長限界も高い。これがスキルを持っているものと持っていないものの差になる。


「出来れば冒険者になった時に役に立つスキルがいいなぁ~」


僕は冒険者という職業に憧れている。それはこの村に来た冒険者から様々な話を聞いたからだ。強いモンスターと戦った時の話やお宝を見つけた時の話や、その時の話を聞いた僕は、この冒険者の人のようになりたいと思った。だからこそ僕は冒険者に憧れたのだ。


「あともう少しで!」


辺りはもう暗くなっていた。そしてもう少しで僕の誕生日となる日になろうとしていた。


「あと少し、あと少し!」


ピコーン


突然頭の中にピコーンという音が聞こえて来た。


(来た!)


僕はさっそくステータスと唱えて自分のステータスを開けた。ステータスとは自分の能力が感覚でわかるようになる魔法のようなものだ。


「僕が授かったスキルは封印?」


僕はさっそく手元に置いておいた、スキルのことが書かれている本を開けた。


「封印、封印っと」


僕は冒険者に憧れていたから戦闘に役立つスキルの一覧は頭に入れていた。だが僕が覚えたスキルの中に封印というスキルはなかった。そのため僕はスキルのことが書かれている本から封印のスキルのことを調べてみることにした。


「封印はどこだ?、、あった!」


ようやく本の中から封印と書かれている箇所を見つけた。


「えーっと、なになに?」


僕はさっそく封印のスキルについて書かれている箇所を読んでいく。


「封印のスキルは選んだものを封印することができる?」


さらに深く読んでいくと封印のスキルの能力がわかった。


このスキルで封印したものは何よりも優先されて封印される、また封印を解除することもできる。


「おぉ!すごいな!」


封印のスキルはとても有用になるスキルのようだ。


「でもなぁ~」


確かにこのスキルは役に立つスキルなのかもしれない。だがこのスキルは戦いの役に立ちそうではなかった。僕は冒険者に憧れている。冒険者とは危険と隣り合わせなのだ。そのため生き抜いていくためには戦いに役立つスキルが欲しかった。

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