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歩の道  作者: 寿々音ノ風
4/4

女友達

ベッドに横になっていても、眠気はない。

完全に脳が覚醒してしまった。


体を起こし、ノートパソコンをベッドに置いて、開いた。

特にアテがあるわけではないが、ネットを開く。

エンタメニュースの欄に、誰それの離婚や、恋愛スクープなどが載っている。

しかし注目するような記事はない。

それはそうだろう。私は見ず知らずの会ったことのない人間に興味はない。


つまらない記事ばかりの中に、恋愛コラムがあった。

私はリンクをクリックした。


『エリート会社員に聞いた!好きな女のしぐさ、ベスト5』


「1位は……」


私はノートパソコンを閉じた。

見るに耐えないほど、とてもくだらなかった。

ありがち過ぎて、反吐が出る。


あんな誰でも分かっているような仕草に引っかかる男が、エリート?

恋愛できずに仕事しかやることがない、ただの根暗だろう、きっと。


優しくて誠実な男が好きだけど、それは決して童貞を指しているわけじゃない。

ほどほどに遊んだ経験がないと、話はつまらないし、遊んだことがない反動で今から遊ばれても困る。



私は、リビングにあった朝食を食べるため、一階へ降りようとした。


ピロリン


その時ちょうど携帯が鳴ったため、携帯を手に取った。

メールを開きながら、部屋を出る。


『おはよー☆ 6時には行けるぜー(^ー゜)いつもの喫茶店でいいんだよねー?』


女友達との集まりは、たまにはお洒落な店など選択することもあるけど、大体はお金がかからず、時間を気にせずゆっくりできる同じ喫茶店ばかりだ。


「はいはーい、じゃ6時にいつものとこね! 夏海も、6時にはこれると思うし、私から言っとくね〜」


メール送信。

同郷出身の、小学生から付き合いのある幼馴染という友人達だ。

遥、夏海、そして私の三人で、不定期にこうして集まる。


私はこの集会がとても好きだ。

彼女達とは、今後もずっとこうして仲良くしていたい。


無職であることは、絶対に言えない。

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