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2.乙女ゲームの間違った始まり(後編)

 目の前にいるのは攻略キャラの面々。

 俺様生徒会長に眼鏡の副会長。騒々しい双子の会計と書記に、に寡黙な庶務。

 生徒会顧問かつ私の担任に養護教諭だ。

 彼らがそろって私を無実の罪で責め立てているのだ。

 こんな状況でなければ、無駄にキラキラしている種類の異なる美形を観賞するんだが、流石にそんな状況ではない。



 どうやら件の水無月嬢が、私に苛められていると訴えたらしい。陰湿ないじめを行った挙句、階段から突き落として怪我をさせたと。

 こちらは覚えが無いと言っているにも関わらず聞く耳を持たずに非難しているのだ。

 彼女には確かにある意味感謝していたが、下手に交流を持つと危険と判断して関わらないようにしていたのだ。

 はっきり言って何故このような濡れ衣を着せられるのかが分からない。



「あくまで認めない、とは。全く反省していらっしゃらないようですね」

 副会長の眼鏡の奥の目が冷たいが、やってもいない事に反省をする必要はない。

「最低でも謹慎処分だな。紫を傷つけたんだ、当然だろう」

 偉そうな生徒会長の言葉に、周囲が頷く。


「そうか、良く分かった」

 私は彼らを睨め付けた。

「お前達に生徒会役員や教師としての資格はない、という事がな」

 私の言葉に非難の声を上げ、口々に喚きだした。鬱陶しい。

「私はやっていないと言っているにも関わらず、聞く耳を持たない。事実関係を調べもせずに一方的に糾弾し、あまつさえ処分しようとする。生徒会というのは生徒の味方の筈だろう。それが一人の生徒に肩入れし、公正な判断をしようとしない。そのどこに資格があるというんだ?」

「何を偉そうに。お前が理事長の姪だということを笠に着て、事実関係をもみ消しているんだろう。証拠を消しておいて事実関係を調べろだ? ふざけるな」

 怒りの為か、生徒会長の顔が紅潮している。他の連中もほぼ同じ様子だ。養護教諭だけが若干様子が違う。不機嫌そうな様子ではあるものの、どこか一歩引いたような印象を受ける。


 だが、今の発言はいただけない。

「私が理事長の姪だとどうして知っている? 特別扱いを避ける為に、教師や理事達にも伏せられている筈だ」

 そうなのだ。ゲームでは堂々と理事長の姪として登場していたが、私はそんなことはごめんだ。

 大体伯父が理事長だからといって、それを学校生活に持ち込んで特別扱いを期待する方がおかしいだろう。

 いや、その前にそんなことを考えようものなら、両親や伯父に説教される。あの人たちは確かに私を可愛がってくれているが、筋の通らないことは嫌いなのだ。そのあたりの価値観が同じなので、嬉しいのは嬉しいんだが、公私混同には容赦なく厳しい。だからこそ、私が理事長の姪だということを伏せることにすぐに同意してもらえたのだ。


「一体誰に聞いたんだ? 情報漏えいの観点で問題があるだろう」

 私の言葉に、生徒会面々が動揺した。

「え……だって、(ユカリ)ちゃんが言ってたよ」

「クラスでも理事長の姪だって威張り散らしてるって」

 水無月嬢、どこまで話を捏造しているんだ?


 双子の情報提供に、私は教師達を見遣った。

「先生方、その水無月さん以外から私が理事長の姪だと言われましたか?」

「いえ、言われていません」

「お前が俺のクラスに入るにあたって提供された情報にはなかった」

 先生たちが答える。

 どうでもいいが、保険医は丁寧語キャラなのか。副会長とキャラがかぶっていると思うんだが、そこらへんはどうなんだろう。いや、副会長は丁寧語ではなく敬語キャラだったか? 

 あ、違った。確か養護教諭は確か癒し系キャラだ。副会長が毒舌・敬語・クールキャラで(鬼畜眼鏡とか言うんだったか?)、キャラの系統が全く違うと友人に力説された覚えがある。

 今は状況が状況だから、癒し系キャラの本領を発揮していないんだろう、おそらく。


「水無月さんには色々と確認が必要のようだな」

 攻略キャラの分類はとりあえずおいておくとして、水無月嬢には突っ込みどころが満載だ。

「複数の男性をはべらして悦に入っているただの逆ハー女ではなさそうだ」

 男連中が不機嫌そうだ。それどころか怒っている?

「これだけの人数の男を付き合っていたら、逆ハーレムだの尻軽だのあばずれだの言われてもおかしくないと思うんだが?」

 良く身体がもつものだとそれに関しては純粋に感心する。

 私ならそんな体力・労力・精神力は別のところに使う。大体面倒だ。

 彼ら全てに気を配って、付き合って、喜ばせて……自分の自由になる時間なんてあるとは思えん。

「紫は誰とも付き合っていない」

 ぼそりと寡黙キャラが言った。

 今日初めて声を聞いた。流石乙女ゲーの攻略キャラ。無駄にいい声をしている。

 見目と声にはいいのに、何故中身が伴わない輩ばかりなんだ。

 私は溜息を吐いた。今日だけでどれだけ幸せが逃げたのか思うと非常に残念だ。


「ところで話は戻るが、私が理事長の姪だからと水無月に言われたから、確認をしようとも思わなかったのか?」

 もう呼び捨てでいいだろう。大体私に濡れ衣を着せて処分させようとするような女に、敬意を払う必要があるとは思えん。

 生徒会長は少し言いよどんだ。呼び捨てに腹を立てているという様子ではない。

「俺は調べて対処する、と言ったんだが……紫が、私のことを信じてくれないのか、と泣くから……」

 調べるのをやめた、と。

 ここの連中は莫迦揃いか。いい加減に頭が痛くなってきた。

「つまり、恋人でもない女に入れあげて、公私混同のあげく、調査もせずに処分を行おうとした、という訳だな。他人の色恋をとやかく言うつもりはないが、少なくとも自分を陥れるような輩はやめたほうがいいと思うぞ」

 私の言葉に、皆の表情が変わった。怒りやら驚愕やら様々だ。顔色も面白いように変わっている。リトマス試験紙のように変わる顔色なんぞ、現実にお目にかかるとは思わなかった。

「紫はそんな女じゃない。俺が未熟だと気付かせてくれたんだ。それに俺を色々と気にかけて助言もしてくれた!」


 うん、少し落ち着け、生徒会長。唾を飛ばすな。私はそんなものを飛ばされて喜ぶ様な奇特な趣味は持ち合わせていない。




「阿呆」

 言われたことがないのか、驚いた表情になる生徒会長。すこし間抜けだ。美形はどんな表情でも絵になるという訳ではないらしい。

「たかだか十数年しか生きていない学生の私達が未熟なのは当然だろう。そんなことも言われないと分からないなんて、阿呆としか言いようが無い」

 まぁ、私の場合、過去世の記憶があるから精神年齢は十数年じゃなくて数十年だが。

「それにそんな出来た女性だというのなら、何故お前に公私混同を唆すんだ。信じる信じないと、処罰に証拠が必要なのは別問題だろう」

 俺様が黙り込んだ。情けないことに反論出来無いらしい。

 おかしいな、垂れた耳と力をなくした尻尾が見えるような気がする。気付かなかったのがそんなにショックだったのか。

 何か言いたげな副会長を見やると、口を開いた。



「紫は、初対面で私の笑顔が偽物だと見抜いたんです。嘘くさくて気持ちが悪い、と」

 思わず私は一歩後退った。

「初対面で気持ちが悪いと言われて喜ぶなんて、お前はマゾか」

 逃げたい。いや、人の趣味をとやかくいうつもりはないんだが。鳥肌が立ったぞ、どうしてくれる。あの乙女ゲーにSM要素はなかったと思うんだが、裏設定でもあったのか?

 友人が知ったら…………喜ぶか。微妙に萎えた。


「違います! 私は侮蔑の言葉を投げつけられたり、罵倒されて喜ぶ趣味はありません!!」

 おお、言い切った。

 余程マゾと言われるのが厭だったのか。図星を指されて怒ったのではないことを祈る。

「なら喜ぶな。大体、初対面の相手に心からの笑顔を向ける人のほうが少ないだろう。愛想笑いや作り笑いのどこが悪い。本心からの笑みでなければいけなかったら、接客業の方々が大変だぞ」

 顔が見えないコールセンターですら、声の笑顔を要求されるんだ。

「それに、初対面の相手に気持ちが悪いとか言う輩は、人としてどうかと思うぞ。そんな礼儀のなっていない状態で社会に出たら大変そうだから、今のうちに教えてやれ」


 今度は副会長が黙り込んだ。

 おいおい、私が言うまでそんな簡単な事に気付かなかったのか。それで勤まるのか、この学校の副会長は。副会長は頭が良いという設定だったと思うんだが、あれか。勉強が出来るのと頭が良いのは違うというやつか。



 副会長が黙り込んだので、双子に目を向けた。

「紫ちゃんは」

「「僕たちを見分けて、ちゃんと別々の存在だって言ってくれたんだ」」

 ユニゾン。

 折角だから前から思っていたことでも言うか。

「あ~。お前たちのやっている、どっちがどっちでしょうクイズな。あれかなり失礼だから」

 水無月に関する反論がくるとでも思っていたのか、双子は虚をつかれた表情をした。

「親しい間柄ならいざしらず、そうでない相手にいきなり見分けろとか、失礼だろう。相手に見分けろと要求するのであれば、自分も相手をきちんと知っているべきだ。相手にのみ一方的に要求するのはどうかと思うぞ」


 幸い今の私はスペックが高いからいいが、前世では人の顔を名前を覚えるのが苦手だったんだ。一年かけてクラスメイト全員の顔と名前が一致しないとかざらだったんだぞ。前なら双子じゃなくても見分けがつかない自信がある。

「大体、別々の存在だなんて当たり前だろう。身体も意識も別々なんだから。見分けがつくかどうかと別々の存在として認識しているかは別問題だろう。そこまで見分けて欲しいなら髪型でも変えれば一発だ」

「でも、お父さんもお母さんも見分けがつかないんだ」

「だからいつもひと括りにされている」

 ああ、両親の対応がまずかったのか。

 家庭によっては、双子じゃなくても年が近いとひと括りにされたりとかするんだが。見分けがつかない事に加えて一緒くたにされたのが辛かったのか。

 開き直って両親を揶揄って遊ぶような性格だったら、楽だったろうに。自分たちを見分けてくれる人に飢えていたのか。


「だがお前達、ゲームで不正解の時でも正解だと言ってるときがあるだろう。それで余計に分かり辛くなっているんじゃないのか?」

 そう、双子が心に傷を負っていたとしても、だ。それとこれとは話が違う。

 不正はいかんよ、不正は。

 と言ったら驚かれた。

「「もしかして見分けがつくの???」」

 ユニゾン多いな。

「ああ、会計は重心がやや左より。書記は逆に右よりだ。その所為で若干肉付きが違う」

 双子が黙った。見分け方に色気が無くてすまん。

 冬だと分かりづらいかもしれんな、この見分け方。



 何故か順番に話をしているから、今度は庶務か?

 寡黙キャラに目をやった。会話が成り立つといいんだが。

「紫は、俺が怖くないと」

 ああ、そういえばこの男は背は高いし、体格はがっしりしてるし、寡黙な所為か威圧感があって近寄りがたいという設定だった。転んだ子供に手を差し伸べたら泣かれたところを目撃するイベントがあったような気がする。

「別に私も怖くないぞ。私が怖いのは同じ言語を喋っているにも関わらず、話が全く通じない相手だな」

 たまにいるが、あれは怖い。面倒だし。

「見たところ、姿勢もいいし、所作も綺麗だ。いきなり理不尽な事をしでかすようにも見えんしな」

 今日はいきなり大人数につるし上げをくらったから、怖いというよりは警戒はしたが。確か武道だか何だかをやっているんだったか。姿勢がいいのはおそらくその所為だろう。

「しいて言えば、ここに呼び出されて結構経つからな。椅子とお茶とついでに饅頭が怖い」

 む、庶務だけではなく全員が黙った。

 饅頭怖いが分からないのか。



 と思ったら、いきなり養護教諭が笑い出した。次はこの癒し系キャラの番か?

 寡黙キャラだけあって会話が少ないから早いな。

「私はトラウマを抱えていたんですが、紫に救われたんです」

 ゆっくりと、当時を思い出すかのように言った。

 トラウマ、か。

 この学校にはスクールカウンセラーはいない。だから、生徒の悩みは必然的に担任や部活の顧問、養護教諭が対応することになる。癒し系キャラが養護教諭なら、さぞかし悩みを相談されている筈だ。

 そんな経験豊富な先生を相手に、あっさりトラウマに気付き、解消するとは中々できることではない。そこまで人の機微が分かるなら、この面々を手玉に取ることも容易いのかもしれない。

 しかし、そんな凄腕なら、クラスで皆に相談を持ちかけられたりしていそうなんだが、そんな様子は欠片も無かった。

 私は手玉云々は除いて、疑問をぶつけた。

「紫は私のことだから分かるのだと言っていました。他の誰でもない、私のことだから、と」

 愛の告白のようだ。

 それなのに付き合っていないというのはどうなんだろう。


「でも貴方の言うとおり、確かにおかしいんです。私を含めてここにる皆は紫に救われました。その時点で彼女の言う私のことだから、というのは私達のことだから、という意味になります」

 これでも色々悩み相談を受けているので、人を見る目はある程度あるのだと彼は言った。

「だから、紫が貴方に苛められ、怪我をさせられたということが嘘だと気づきました。気付いた上で、私は騙されようと思ったんです。理事長の姪を無実の罪で処罰しようとすれば、私達は何らかの罰を受けるでしょう。その時に紫がどのような反応をするのか、確かめたかったんです」

 穏やかに告げる養護教諭が怖い。

 笑みを浮かべて言う台詞じゃないだろう。本当に癒し系キャラなのか? 腹黒キャラの間違いだと思う。

「紫が貴方に突き落とされたという階段はにはカメラがありますから、真偽はすぐに分かります」

 おい、本当に腹黒だろう。他の連中はカメラで確認できるということをすっかり忘れていたようだぞ。


「彼女が何故貴方を陥れようとしたのかは分かりませんが、濡れ衣を着せて私達を動かそうとしたことは事実です」

「一人の女に複数の男が入れあげた挙句、調べもしないでその女の証言だけで他生徒を処罰したとなれば、罰を受けて当然。そんなことも分からない程に愚かなのか、それとも罰を受けさせることが目的なのか。自分もただではすまないだろうに、道連れにする気だったのか」

 分からん。男を侍らせてきゃっきゃうふふがしたいだけの女だと思っていたからな。攻略対象相手にそこまでする恨みがあったのだろうか。

「愚かなんだと思う」

 今まで黙っていた担任が口を開いた。いわゆるホスト系に見える教師というキャラだ。男の色気がたまらんと友人が力説していた。乙女ゲーだからそんな教師でもいいのかと思っていたが、実際に目の前に存在されると微妙だ。

 中身は真面目でいい先生らしいが、生徒会顧問だというのに、あっさり女生徒に騙されるとは情けない。


「紫が俺達に好感情を抱いていたのは間違いない。告白したが、決められないから12/25まで待ってと言われた。俺達は選んでもらいたかった。紫を信じないということは、選んでもらえないことに繋がる。だからおかしいと思ってもそれを無視したんだろう」

 シリアスに言っているが、かなり情けない台詞だな。

「つまりキープ君というやつか」

 しかし、12/25はあの乙女ゲーのエンディングの日だ。逆ハーエンドを迎えようと思ったら、それまでに特定のキャラクターを選んではいけない。

 水無月は記憶持ちなのかもしれない。攻略対象のトラウマを解消したり、言って欲しい言葉を告げるのは、ゲームをやりこんでイベントを覚えていれば可能だ。

 ゲーム内であれば、私が転校してきてからイベントが発生する筈だが、その前に知識を生かして攻略したと見るべきか。

 ふと連中を見やると、何故か落ち込んでいる。キープ君という身も蓋もない言葉が余程ショックだったのか。

 


強く生きろ。


 しかし、色々と萎えた。

 最初はこの莫迦連中をどうしてくれようと思っていたんだが、情けないというか、哀れというか。

「今回は未遂ということで、水に流そう」

 そうしよう。なんだか既に彼らのヒットポイントは0に近い気がする。

「だが、水無月に関しては別だ。私が理事長の姪だと知っていたことも気になるし、第一濡れ衣をきせられる覚えは無い」

 きっちり調べて対処する必要がある。私は平穏な学園生活が送りたいんだ。

「それなら、直接聞きましょう。そろそろ来る時間です」

 養護教諭が時計を見ながら言った。

「紫の嘘がばれて私達が処罰を受けることになったと言えば、きっと色々と喋ってくれるでしょう。紫の所為でクビ……自主退職になりそうだと言ったら、どんな反応をするんでしょうね」

 黒い、黒すぎる。何故そんなに穏やかな笑みでそんな台詞を言うんだ。

 周りの皆も若干引いてるぞ。





 色々と話を聞いたところ、水無月は推測とおり、記憶持ちの転生者だったらしい。

 ヒロインのっとり逆ハーを満喫していたが、本当のヒロインである私が来て焦りを覚えたらしい。それで排除しようとしていじめだのなんだのをでっち上げたんだと。

 私に皆を取られると思ったと泣きながらに訴えているが、はっきりいって醜悪だ。

 恋人でもなんでもない相手を取るとらないもないだろう。そこまで大事だというなら、相手の立場を考えて行動しろ、と言いたい。

 大体、私の言動がヒロインとはかけ離れている段階で、ゲームとは違うんだと気付け。


 とりあえず、水無月のしでかしたことは先生達が上に報告することになった。

 今日のつるし上げもどきは、真偽を確かめる為に話し合っただけ、ということにした。これで処罰対象は水無月だけだ。


 彼らの水無月に対する思いはどうやら冷めたようだ。

 それも当然か。誰か一人を選ぶつもりは最初から無く、逆ハーレム狙いだったと告白したんだ。その上、自分たちの好意を利用して、濡れ衣を着せて罪も無い生徒を処罰させようとしたんだ。百年の恋もそりゃあ冷めるだろう。これから先彼らが変な女にひっかからないことを祈ろう。


 ま、これで私は平穏な学園生活を送れることになった。











 筈だったんだが…………









 何故か攻略対象達に懐かれた。



 私は逆ハーレムなんぞいらんし、阿呆も莫迦も情けない男も腹黒い男もお断りなんだ。

 誰かこの連中を引き取ってくれ!!!

 雛月 咲良(ヒナヅキ サクラ )


 ゲーム:黙っていれば美人なのに、どこか天然な言動と、その雰囲気で可愛い子だと認識される子。明るくて健気で一生懸命。男女問わず友達には笑顔で大好きとのたまうその言動で、クラスのマスコットとになっていた。


 現実:黙っていれば美人なのは一緒。しかし、男前な言動により、異性より同姓にもてる。バレンタインにはチョコレートを大量にもらっていたが、同性愛者ではない。

 しかし、女が好きなのかと聞かれて否定するときに「違う。私の性的嗜好は正常だ」とか「私はヘテロだ」と言っちゃう女子中学生はアウトではなかろうかと思う。

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