Go to 『 』Ⅳ
「はぁー、明日行けば、秋休みか」
寮の自室。時刻はもう夜の8時過ぎ。
俺は1人ベットに倒れこんだ。
「どうすっかな……秋休み」
1人、呟く。答えが返ってくるわけもないので頭の中で思考する。
一週間弱の連休だ。まぁ部活はあるから学校には生徒が少しすくなるくらいだな。
で、部活に入ってない生徒は……里帰り、か?
全寮制ではなくなった今年、夏休みには里帰りする生徒が増え、その時の寮はそれは静かなものだった。
ただ、秋休みの長さでは、微妙か。もっと長くて年を越す冬休み、もあるし。
俺も、今はな―――
「秋休み……どうするかな……」
再び、1人呟く。
その時、携帯がメールを着信した。
「ん? こんな時間に誰だ?」
携帯を開いて確認。着信者は―――
「竜華?」
以外な相手に、メールを見ると、至ってシンプルに一行だけ。
明日、学校が終わったら話がある。
「話?」
話ってなんだ? 気になるから、今折り返しメールしてみる……
……いや、やめておこう。
明日、話があるというのなら、明日には竜華本人の口から聞けるというわけだ。今ここでメールするのは無礼だな。そもそも、言ってくれるわけないだろうし。
「明日、な」
にしても、話ってなんだろうな……
ま、明日には分かるか―――
5th day fin
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ついにこの物語の根本に近づいてきました。ここを終えた時、ようやくこの物語の意味を知ることになるのでしょう……おそらく。もう分かっている方もいるかもしれませんが。
それでは、