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fall〜coda〜autumn  作者: 井能枝傘葉
38/65

Go to 『   』Ⅲ

学生寮へと戻ってくると、入り口で管理人に声をかけられた。

「緑葉彰くん、だよね」

「はい、そうですけど」

「これ、先生に渡すように言われてたから」

渡されたのは一枚のプリント。受け取ったその場では読まず、自分の部屋に戻ってから目を落とした。

「えっと……」

書かれていたのは……

「げ……マジか」

それは、俺の秋休みに直接関係してくる出来事だった。

「こんなのあるのか……さすが高校三年生……」

受け入れに時間をかけていると、携帯が鳴った。

「はい?」

誰からかとか、確認せず出る。



「あなたにも、届いたみたいね」



……誰だ?

初めて聞いた声の気がする。少なくとも、携帯に番号が入ってる人のどれとも違う。

けど、初めて聞いた声ではない気もする。

どこかで、多分、高校生になってから。

なら、学校の誰か?



「まぁ一人じゃないと分かっただけ、いい」



でもこんな声の人いたか?……まてよ。

ひょっとしたら…………アイツなのか?



「それじゃ、また」



「え、ちょ、待った……!」

しかし相手は待たず。通信は切れた。着信履歴を見てみるが、非通知で誰からか不明。

「なんだったんだ、今の」

言葉から推測するに、電話の主にも俺と同じ手紙が届いていて。もしかしたら俺にも届いてるかと思って電話。出た俺の一言で届いていると当て。それじゃ、また。と言って通信を切った。

うん……訳が分からない。

仮に、電話の主がアイツだったとして、


何故俺に電話してきた(というか番号を知ってる)のか。


何でアイツにもコレが届いたのか。


そして、あんなことをしたのか……


「……」

答えはきっと、明日。



秋休みの開始と共に、明らかになる。




5th day fin




Next go to → 『   』

ついにこの物語の根本に近づいてきました。と言っても、まだまだ序盤の根本ですが、ここを終えた時、ようやくこの物語の意味を知ることになるのでしょう……おそらく。もう分かっている方もいるかもしれませんが。


それでは、

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