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fall〜coda〜autumn  作者: 井能枝傘葉
27/65

Go to 『   』Ⅱ

寄り道の帰り道、6人で歩いていると、

「あ、そうだ」

ふいに、一番後ろを歩いていた紀虎が呟き。俺達は歩みを止めて紀虎を見た。

「えーっと……竜華か彰、秋休みヒマ?」

「俺は別に、予定はないけど」

「私は、里帰りしようと思っている。だが近場なのでな、数日ならば予定が空いている」

「何かあるのか?」

「実は秋休み中にな、部活のマネージャー募集してるんだよ」

マネージャー? 紀虎は確か、陸上部だよな。

「まぁマネージャーつか、手伝いだな。三年生卒業前のラストイベントで、本来は部員だけでなんとかすんだけど、去年、今年って部員の入りが少なくてな」

それで、手伝いを集めてるのか。

「で、どうかな2人共」

「一ついいか?」

竜華が手を軽く挙げて訊ねた。

「手伝いの具体的内容は?」

「部員の手伝い……本当にマネージャーっぽいことと、後は、セットの組み立てだな」

セット? 陸上部はいったい何をしてるんだ? かれこれ三年生だが、一度もそういう話を聞いたことがないぞ。

ふむ、興味あるな。面白そうだし。

「で、どうだろ?」

紀虎が再度訊ねると、竜華は顎に手を当てて少し考え、

「そうだな……全部の日は無理だが、手伝える日は手伝わせてもらおう」

参加を決めた。

「サンキュー竜華。彰は?」

「あぁ、俺もやるよ。多分全部手伝いにいけるぜ」

俺も手伝うことを決めた。陸上部には紀虎以外にも知り合いがいるし、楽しめそうだ。

「よっし、2人ゲット! これで何とかなっかなー」

「雀耶はどうだ? 別に毎日でなくとも良いらしいが」

「そうですね……ではわたしも、竜華と同じ日にお手伝いに行きます」

「おぉ! マジか朱井さん。人手はあった方がいいから助かるぜ」

雀耶さんも、竜華と一緒に協力するらしい。

「う〜っ、ごめんねとらちゃん。わたしは部活あるから」

「オレも、三年生卒業シーズンだからな。見送られるのはオレ達だけど」

山吹と陽斗は自身の部活の為、参加は出来ないと謝った。

「分かってたよ。だからさっきも名前は出てなかっただろ?」

気にすんなよ。と2人に言った紀虎は俺達の前へと出て、こちらを向き、

「てなわけで、3人共頼むな! 全部終わったらお礼すっから」

改めて、俺達に部活の手伝いを頼んだ




5th day fin




Next go to → 『   』

ついにこの物語の根本に近づいてきました。と言っても、まだまだ序盤の根本ですが、ここを終えた時、ようやくこの物語の意味を知ることになるのでしょう……おそらく。もう分かっている方もいるかもしれませんが。


それでは、

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