prologue
ナントカの秋…………○○の秋、と言った方が良いだろうか?
とりあえず、そういうものがあるのはご存知だろう。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読者の秋、等様々。
それが何故あるか、何故そう呼ばれているか、ご存知だろうか?
俺は、知らない。
ただ、こう考えた事がある。
春は桜舞う中、入学、あるいは卒業、出会いの嬉しさや別れの悲しさが交差する。そんな季節。
夏は日が伸びて暑く、太陽きらめく夏休みに楽しみや忙しさの混じる。そんな季節。
冬は雪降る寒い日々に、年末と年始、新しさへの慌ただしさ溢れる。そんな季節。
では、秋はどうだろう。
夏のように暑くも、冬のように寒くもない、虫や動物が冬ごもりの為、春よりも行動が分かりやすくなる。
つまり、何かをするにはうってつけの季節。
しかし、暦で考えれば秋は立秋の8月8日から立冬の11月8日まで、8月はまだ夏だし、11月も冬の方が近いだろう。
9月23日の秋分は、まぁ秋だろう。
その秋と呼ばれる8〜11月の3ヶ月、学校では運動会や学園祭がある……
そう、秋は基本的に気候が良くて、暇が多いのだ。
この先に冬に寒くて動きたくなくなる、ならその前に色んな事をしよう。そう思った人々が、様々なことをして、その秋の名を作ったのだと、俺は思う。
人それぞれ、自分の秋がある……
……俺には、どの秋が一番合うのだろうか?
始まりました。秋の物語、fall~coda~autumu
プロローグを語る彼は、これからおこる出来事を、この時はまだ知らない。
そしてそれを知った時、彼が選択するのは、自分の秋を探すこと……
定期的に更新できるよう努力いたしますので、願わくば応援のほどを。
それでは、