2話 少女について
特に
この少女の名前は『フィオナ』にした。
由来は、フィオナ海岸からだ。
俺はフィオって呼んでいる。
正直にいって、この子はすごい便利だ。
モノ扱いは良くないと思うのだがすごい便利だ。
フィオナの能力は『自然調和』、『光の導き』
自然調和は野生の動物と意思疎通ができるという能力だが、使いすぎると頭が痛くなるらしい。
緊急事態のみ、使わせよう。あまり負担をかけたくないからな。
光の導きは、主に夜に活躍する。
手のひらから光の欠片を出して、周りを照らしてくれる。
これは、たくさん使うと光が出なくなるらしい。といっても12時間ぶっ続けで使った場合だ。
…ちなみに、12時間ぶっ続けでやらせたわけではなく、本人から聞いた話しだが。
そんな鬼畜なことはしないぞ。絶対にな。
さて、人数が一人増えたので、そろそろ家について考えよう。
自分で建てるのは無理だろうな。フィオナも小さいか無理だな。
建てるとしたら、二階建ての屋敷がいい…。
あ、便利屋をやってもいいな、裏庭で農業をやろう。
「……ますたー……?」
「ああ、ごめん、ぼーっとしてた」
フィオナは何故か『ますたー』と読んでくる。
なんか上下関係があるみたいでやだなぁ。
___なんだか森が騒がしいな。
「魔物だああ!」
村の住民が走って何処かへ逃げていく。
…仕方ないな…これも村のため…!
「行くぞ、フィオ」
「…はい、ますたー…」
「魔物を討伐していただき、ありがとうございました。」
現在、俺は村の村長と話をしている。
「何かお礼がしたいのですが…良ければ…住」
「住居が欲しいです!!」
俺は元気に言い放った。
そうして、俺とフィオの住む場所を手に入れた。
村の隅にある空き家を無償でもらえた。
…あのルールって…何だったのだろうか…
まあ、それはそれとして。想像していた住居ではなかったが、喜ぼう。
見た目は普通の村の小屋だな。でも一つ違うのが、小屋の前に置いてある看板だ。
そこには、【便利屋 何でも承ります】と書いてある。
そう。便利屋を始めたのだ。
s級冒険者と便利能力者が合わされば最強ではなかろうか。
否、最強なのだ!!
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