1話 ギルド卒業
初投稿なう
長いようで、あっという間だった。
冒険者として剣を握り、魔物と戦い、名を上げることばかり考えていた日々。
だが今、俺はギルドの受付嬢に向かってこう告げている。
「――冒険者、やめます」
カウンター越しにいた受付嬢のマリアは、目を丸くして俺を見つめた。
「えっ……そんな、急に……どうしてですか?」
「正直に言うと、もう戦うのに疲れたんだ」
俺は肩をすくめて笑った。
「魔法も戦闘も、もう十分だ。命を削るような生活は俺には合わなかったんだよ」
マリアはしばらく黙ってから、小さく息をついた。
「……あなたほどの実力者がやめるなんて惜しいけれど……決めたのなら止めません。ただし、ギルドカードは返却してくださいね」
彼女が差し出した羊皮紙に署名をし、金属製のカードを置く。
それで、冒険者としての俺は終わった。
が、まだまだこれからだ。
人生は続いていく。それに、エルフ等の長生きする種族なら、尚更だ。
冒険者は死ぬ可能性があるが、その点田舎暮らしをすれば、きっと平和に、健康に過ごせるだろう。
そんなことを考えながら今俺は馬車に揺られている。
森の街道ってところだろうか。自然を感じられるな。
「そろそろ着きますよ、あ、えっと…」
馬車の手綱を握っている人から声を掛けられたな。
名前がわからないのだろうか。これでもS級冒険者なのに。
「ライナス・エリオットです。ライナスで良いですよ。」
そう、俺の名前だ。
そんなこんなで自然を堪能していたら目的地へと着いたようだ。
その名も…『ミストレイク』
この村はとにかく川が特徴的。代々受け継いできた村長が手入れをしているらしく、とても綺麗なのだとか。
俺は馬車から降り、王都から持ってきた最低限の物資を持って歩き始めた。
それから村について分かった事がある。
1つ、今は乾季で川の水が減っていること。
2つ、建築物は自分で作らなければならない。
1つ目はまぁしょうがないが、2つ目に関してはとてもダルい。
加えて、俺はあまり建築などは得意ではないのだ。
このままでは家無しになってしまう。
「はぁ…どうしたもんかな…」
そんな事で歩いていると目の前に衝撃の状況が見えた。
小さな女の子が水の減った川の中にいるではないか。
水が減っていても所詮川。大丈夫だろう。
でもなんだろう、なんか沈んでいってね?
俺は走り、その現場へと向かった。
案の定小さな女の子は泥沼に片足突っ込み、取り込まれそうになっていた。
「……助かり…です…」
なんか喋り方が変だな。言葉遣いが分からないのか?
「俺はライナス。ら、い、な、す。わかる?」
というか何故小さな女の子が一人で川の底付近に。
「……ら、らい、なす…」
なんか可愛いな。みんなこんな時期があったんだな、と沁み沁みする。
見た目では6、7歳ぐらいに見えるが、親はどうしたのだろうか
「名前は?親はどこかな?」
と、聞き取りやすいようにゆっくりと話す
「…な、い……いな、い…」
順番に答えてるのだろうか。名前は無く、親もいない。
じゃあ連れて帰ろう!!!
そして、俺は、宝石の髪飾りが靡く黒髪の少女を保護した。
みなさんこんにちは!おはようございますかもしれませんこんばんは!!
初投稿で何を書けばいいのか分からないので、主要キャラの2人の情報を書いておきます
ライナス・エリオット
茶髪の21歳で、元冒険者。ランクはS級で、ギルドの中では信頼されているが、一般的には知られていない
???の少女
黒髪で、宝石の髪飾りをつけた少女。6、7歳ほどの見た目をしており、とても可愛らしい。親は存在せず、名前もない。カタコトで喋り、少しは理解できる。
これから投稿するにあたって理解してほしいことがあります。
文字数は大体1000文字。のんびり書いているので1000で許してください。
投稿の頻度は完全に気分なのでたまに5ヶ月くらい更新しませんが、頑張りますので応援してくれると嬉しいです。
では!次の話で会いましょう!!