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78 幸せそうだこと


みんなが各々のやることを決めて解散してしばらく、ルリはクランハウスで一人残って建築作業をしていた。気合を入れて今日中に完成させようと張り切っている。


トンテンカン、トンテンカン


木槌での音が鳴り響く。


「さ、さっさと終わらせましょう~。」


まずは柱を建てて、壁を張っていく。ゲームなのでとても簡単だ、あらかじめ素材から柱や壁といったアイテムをまずは作成する。あとは自分の好きな場所にアイテムを設置する、するとまずは半透明なホログラムが投影されるから、そこに向けてあとは建築用の木槌で叩くと実体化して建築が完了。一応重力が働く世界なので、空中に浮いた建物などと言った非現実的なものは作れなくなっているの。そもそもこの島浮いてるけど、それはいいのだろうか。にしてもアカリちゃんがこの島々に最初に到達するとは思わなかったわ、ほんと予想外で面白い人だわ。結局未だに討伐情報ないのよね、どうやってテイムしたのかしら。時間があるときに聞いてみましょう。


《運営からのお知らせ:1件》


「あら?なにかしら。うんうん、そうだったのね。」


要約すると今回の新モンスターはどうやら事前アップデートの物が誤って実装してしまった物ということだ。後日追って配信で報告があるそうよ、運営もやらかしちゃったね。一応このアップデートは適応されたままにするそう。もう既に話題になってるし、これを無かったことにするのは流石にできないみたいね。すぐにアカリちゃんを向かわせたのはいい判断だったかもね。


《メッセージ:1件》


「誰からかしら~?え~っと、あらあら。幸せそうだこと。」


そんなことを考えてたら本人からメッセージが。スクショが添付されてたけど、手しか写ってないわね。でもこんな囲まれ方したらアカリちゃんなら死んでもいいって言ってそうね。


「え~っと、周りに迷惑かけないようにねっと。送信~。さてさて、早く私も終わらせよ~かな~。」




《運営からのお知らせ:1件》


こんなタイミングで送られてきても見れないよ。絶賛もふもふに囲まれて身動きすら取れなくなってきた。一応ヌシの呼ぶモンスターはもう増えないみたい、探知によると周囲に20体以上はいるみたい。どうしよう。まずは落ち着いて魔導書を開き、詠唱する。詠唱が終わったら魔法を選択して、移動先を…。って周囲を囲まれてて上手く行き先を決めれない。


「もー!動かないでー!」


自業自得なんだけど、上手く出来ずに少しイライラしてしまった。


「お、今だ!ワープ!」


なんとか近くの草むらに移動することができた。すかさず隠密を発動して隠れる。


《メッセージ:1件》


今度はメッセージだ。えっと、さっきルリさんに送ったやつの返信みたい。きっとなにか助言をしてくれるだろう。


『周りに迷惑かけないようにね。』


と、だけ返信が来た。ルリ様ー、助けて欲しいんですよー。さてどうしたものか。あの大量のコットンラビットたちをまとめて倒せればいいんだけどなー。でも倒したくないんだよなー。いっそのこと全員テイムしちゃうとか?んースタミナ足らなそうなんだよねー。社員さんを出してスタミナ回復してもらうか。こんな数テイムして管理できるんだろうか…。んー。


「ストーンシールド!」


ゴゴゴゴ・・・。


するとどこからか声がして、集まっていたコットンラビットたちは4枚の土壁に囲われてしまった。

|ω・) マニオータ

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