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68 アカリん


「へー、そうなんですね。にしても料理スキルも楽しそうだね。」


ローストビーフを平らげた後も私達はいろいろ喋っていた。ちなみに作ってる間にレイにモカさんを回収してもらって合流している。ご褒美としてレイにもローストビーフを分けてあげたが、夢中になって食べているのを見て少し料理スキルに興味が湧いていた。


「おすすめだよ。レベルが上がると料理にバフが付くようになるよ。あとはいくら食べてもゲーム内だから太らない!美味しいもの甘いもの食べ放題だよ!」


「んー、確かにとても魅力的なんだけど。あんまり料理詳しくないし、道具とか揃えないとだしなー。」


「大丈夫だよ、私は基本的にすべて手動でやってるけどメニューを選んで自動で調理とかもできるよ!道具は私のお古でよければあげるよ!」


「んー、取っちゃおうかな?」


「やったー、料理仲間が増えて嬉しいよ。ちょっと待っててね、すぐに道具類持ってくるから。」


そう言ってルンさんは立ち上がり、素早く馬車の中へ入っていった。私はステータス画面を開いた。ちなみに今の私のステータスはこんな感じ。


【アカリ】Lv14

体力(HP)   150/150

スタミナ(ST) 200/200

筋力(STR)   36

知力(INT)   36

俊敏性(AGI)  46

器用さ(DEX)  36

重量(WT)   36


ステータスポイント:60

スキル:<テイム:Lv10> <隠密:Lv10> <転移魔法:Lv10> <探知:Lv9> 〈料理:Lv1(NEW)〉


装備:質素な魔導書、レッドボアの革装備


溜まっていたステータスポイントを体力とスタミナに振り分けて切りよくしている。スキルレベルも殆ど上がって10レベルで打ち止めになっている。ユウさんたちの話だと15レベルになるとスキルレベルの上限が上がるらしいからそれまではあまり変化はないだろう。空いていたスキル枠を選び、料理スキルを取得した。スキルの説明を読むと、どうやらレベルをあげるとルンさんが言っていたように料理にさまざまなバフ効果が付与されるようだ。他にもモンスターを倒した際にドロップする食材が増えたりと副次的な効果があるようだ。スキルの使用に関しては料理メニューから作りたいものを選ぶと、必要な材料をポーチなどから選び決定を押せば調理開始。開始前にオートクッキングを選択しておくと、調理道具が勝手に動いて作ってくれるようだ。ちなみにオートでやる場合はスタミナを消費するらしく、工程が多くなるほどさらに消費量が増えるとのこと。


「よっと、これをアカリんに授けよう。」


そう言って机の上にさっきまで使っていたのと追加でいくつかの調理道具を置いた。


「ありがとうございます。ってアカリんってなんですか?!」


「料理仲間はもう友達みたいなものだから、ね?ね!」


「わかりましたよ、ルンさん。」


「私のこともさん付けはやめてよ」


「わかりました、ルン。よろしくね。」


「よろしく。それでこれがまな板に調理用のナイフ、これが携帯コンロにこっちが鍋ね。他にももろもろとこれで全部かな。友達に作ってもらったものだから道具屋さんのよりは良い物だよ、大事に使ってね。」


「そんな良いものもらっていいの?」


「いいよいいよ、ちょうど新調するところだったし。この後ラヘルでその友達に新しいの貰いに行くんだ。」


「それでラヘルへ移動してたんですね。私もラヘルに帰るとこなのでせっかくなら一緒に行きましょう。」


「ぜひぜひ!そうしてもらえると私も助かるわ。」


護衛にカスミと社員さんを出してみんなで移動を開始する。移動中もルンさんの馬車に一緒に乗って料理についていろいろと教えてもらった。どうやらモンスター用の餌もあるらしく、作るのが楽しみになってきた。そのためにも食材の調達が必要になってくる、出費がかさむけど仕方ないよね。


ラヘルについて一旦別れる前にフレンド登録をした。この町でお店を開く予定らしい、そのためこれから少し忙しくなるみたい。また落ち着いたら連絡してくれるらしく、開店が楽しみだ。

私も門番の傭兵さんに石レンガを大量に積んだ荷車を預けて、ルリさんたちとの待ち合わせ場所に急ぐ。時間を少しオーバーしてしまったが、たぶん許してくれるだろう。少し走って着いた噴水にはいつもの二人が立っていた。どうやら誰かと話しているようだったが噴水の水で見えない、急ぎ近づくとそこにさっきまで一緒だったルンが居た。



「それで依頼してた物すぐもらえるかな?さっき知り合った子に調理道具譲っちゃったんよ。」


「いいわよ~、はい、これとこれとあとこれとこれね。あとおまけにこれもあげるわ~。ついでに軽量化もしといたから~。」


「ありがとう、助かるわ。」


「遅れてごめん。」


「いいわよ~、こっちもちょっと別の用事済ませてたところだから~。」


「アカリんやっほー、さっきぶりー。」


「ルン、なんでここに?」


「私のさっき言ってた友達がルリなの、あとルリからアカリんのことは聞いてたから多分そうかなーっては思ってたけどやっぱりそうだったね。これからよろしくね、クランリーダー。」


「えっと、これはどう言うことなんです?」

|ω・) GW効果怖い、でも読んでくれてありがとう

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