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49 ホホウッ!


名前の案を一人づつ出すことになった。


「ミストオウルだし、ミーちゃん!」


と、私は最初に案を出す。しかしなぜか二人共顔が引きつっている、いい名前だと思うんだけどなあ。


「ネブリーナ…。」


「ん~、ミストって霧でしたよね。じゃぁ、カスミでどうでしょう。」


3人それぞれ案を出し合った。そこから話し合って私の案は最初に却下されてしまった。いいと思うんけどなあ。ユウさんの名前は覚えづらそうっていう私的理由で私がしぶったため消去法でルリさんのカスミに決定した。


さて、早速カスミを出してみる。


「ホホウッ!」


両翼を上に広げて、キリッとした表情で登場してくれた。元気があってよろしい。腕を直角に曲げて止まり木のようにしてあげると早速乗ってくれた。さて、やっとちゃんとミストオウルを観察できる。体を覆う羽根は前に拾ったので白色なのは大体わかっていたけど、光に当たると曇りガラスのようなくすんだ半透明になっている。なるほど、これが霧の中だと光の反射やらで透明になるんだろうと勝手に解釈してみる。羽根の中には黒めの色が混じっておりまだら模様になっている。触ってみるとふわっとした感触でもふもふとはまた違った気持ちい手触りそしていた。全長は大体50cmくらいかな、そこそこ大きい。そして頭には2本の羽角が飛び出ている。これはフクロウってよりミミズクというべきなんだろうか。ま、かわいいから細かい事はいっか。顔にはまんまるの大きな目がこちらを見つめている。結構眼力があってちょっとおもしろい。実在するシロフクロウに似ているけど、この透明感のある羽根がファンタジー感を出している。

そんな感じで観察に熱中していると後ろからいつものようにユウさんの熱い視線を感じた。一応振り返ってたぶん撫でたいんだろうなと思い聞いてみる。


「ユウさん、撫でま。」


「うん…。」


食い気味で返事が帰ってきた。既に私がしているように腕を出して待機している。なのでそっと近づいてカスミをユウさんに渡す。


「にしても~、に~し~ろ~、6枠超えて召喚しるけどレベルアップで何かスキル増えたのかしら~?」


「はい、パーティー枠とは別で2匹出せる様になりました。なので今はあと1匹出せますね。」


「そうなのね~、これからはもっと大所帯で行動できそうね~。」


これからは最大7匹に指示出しをしながら戦闘することになるんだけど、私の頭でできるだろうかと少しルリさんの大所帯って言葉に不安感を覚えてしまった。


さてさて、次はステータスの確認っと。


【カスミ】(ミストオウル)Lv8

体力(HP)   50/50

スタミナ(ST) 80/80

筋力(STR)   10

知力(INT)   100

俊敏性(AGI)  40

器用さ(DEX)  5

重量(WT)   30


スキル:<ミストエリア:Lv5> <水魔法:Lv5> <空輸:Lv5>


やっぱり知力が高くて魔法アタッカーって感じのステータスだね。これでうちにも魔法攻撃手段がやっと手に入ってバランス良くなってきたんじゃないかな、戦い方の幅が増えるのはいいことだ。

スキルに関してはあの霧を発生させるのがミストエリアになるみたいで、相手の攻撃が外れやすくなる効果もあるみたい。また範囲内の敵と味方はハイライトされるとのこと。あとはカスミ自体は透明になり敵に探知されなくなるそう。

水魔法は名前の通りだね、属性魔法の一つだ。使える魔法はウォーターボールにウォーターシールド、あとはウォーターストームとなっている。基本な属性魔法は頭に属性を表す名前に後ろに形状を表す名前で構成されているようで他の魔法でもほぼこの法則で成り立っているって前にルリさんから教えてもらった。

最後の空輸は範囲内のドロップアイテムを指定した場所まで飛んで運んでくれるという説明書きだった。アイテムを自動で持ってきてくれるみたいだけど、どう活用するんだろうか。

うんうん、カスミにはこれから魔法アタッカーとして頑張ってもらう。


「面白いスキルもってるわね~。」


ステータス画面の見ていたらいつの間にか背後にいたルリさんから話しかけられた。


「一部どう使うか分からないのもありますけどね。」


実際に使ってみようとユウさんの方を見たら、ユウさんの顔がカスミに埋まっていた。背中にがっつり顔をくっつけている、やはりこの人は変態だ。うらやまけしからん、私はまだやってないのに。


「カスミ、空輸ってできる?」


聞いてみると首をブンブンと左右に回して返事してくれた。今はできないみたい。


「使える時に教えてね。」


いつ使えるのかすらまだわかってないので一応伝えておいた。


ゆっくり歩いてきたけど、もうラヘルの町が見えるとこまで来ていた。夜に外から町を見たのは初めてかもしれないな。やはり明るく光る大きな鍛冶場が目立っている。町が見えてきたらなんだか疲れがドットやってきた。今日は帰り着いたらそのままログアウトしてゆっくりお風呂に入りたいな。

|ω・) 久々にモンスター観察できて満足

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― 新着の感想 ―
[一言] 全ての作品と更新に感謝を込めて、この話数分を既読しました、ご縁がありましたらまた会いましょう。(意訳◇更新ありがとな、また読みに来たぜ、じゃあな!)
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