44 南の森へ
ラヘルの町から出て自分のモンスター達を召喚する。今残っているパーティー数は3なんだけど、誰を入れようかな。この後戦闘の予定だけど、ユウさんは前衛でルリさんはさっき作ってた銃を使いたいって言ってたから後衛になるのかな。ユウさん達に教えてもらったゲームの定石的には回復ができるサポーターともう一人前衛がいればバランスいいのかな?
「ユウさん、召喚するモンスターなんだけど社員さんとあと誰か前衛できる子を入れてって考えてるんだけど誰がいいと思う?」
せっかく一緒にゲームをやるのだし、相談してみる。
「ん…、それでいいと思う…。あとは好きにいいよ…。」
考え方は合っていたようだけど結局答えは教えてくれない感じの返答だった。んー、誰にしようかな。あ、でもルリさんがモカさんを借りたいって言ってたような。とりあえず2匹を出してみる。光を浴びて気持ちよさそうにしている社員さんと他を気にすることなく草を食べ始めたのんびり屋さんなモカさんとそれぞれ好きにしている。
これで前衛が2、サポーターが1、後衛が1、非戦闘員の私が1と。私が無能なのは置いといて、いいのか?ま、今は置いとこう。あとはまだ能力を見れていないマルにしようかな。結局気分で決めた気もするけど、まあいいや。
手のひらにマルを召喚してみる。針を立てずに手のひらの上に仰向けで半分丸まっている状態で無邪気にお腹の毛づくろいをしている。
すると後ろから何やら鋭い視線を感じた。
「新しい子…。」
そう言っていつの間にか真後ろにいたユウさんはマルのお腹に人差し指で撫で始めた。反応と行動が早い、やっぱこの人は動物好きなんだろうな。マルも嬉しそうに撫でられているからまあいっかな。
そうこうしているとゲートからルリさんが出てきた。
「おまたせ~、じゃあ行きましょうか~。」
いつものゆるい雰囲気のルリさんの提案に合わせてみんなであるき出した。
「それで今から行く方の森では具体的になにする予定なんですか?」
「家を建てるのに木材が欲しいんですよね~。なのでその調達ですね~。あとはネットスパイダーの糸が欲しいのでその調達ができたらいいかなって感じです。」
たしかネットスパイダーの討伐クエストが残ってた気がするからちょうどいいのかも。急いでクエストを確認すると討伐数6匹でクリアらしい。
「ネットスパイダーの討伐クエストを受けてるのでクリアできればいいなって感じです。ユウさんは?」
「ん…。特にはないかな…。」
方針も決まったことだし目的の森に向けて出発した。道中ではルリさんから銃の可能性について長々と話された。いつもおっとりしてるのに熱が入るとこんなにも話す人なんだなって改めて認識した。ユウさんは一生相槌マシーンになってルリさんの話を流しているようだった。もともと付き合いがあったみたいで扱いに慣れてらっしゃる。
森までは結界のお陰で戦闘はなくピクニック感覚でわいわい騒ぎながら楽しく歩き進めた。見覚えのある看板を今日は反対側に向かい、フィールドの境の透明な枠をくぐって南側の森に侵入する。森の様子はこちらも針葉樹林が主な森になっていて、こちらは木漏れ日が差す程度には開けており温かみのある森だった。
「さてと、じゃぁ少し進んだところで伐採をしましょうかね~。アカリさんは索敵お願いね~、ネットスパイダーは木の上にいることが多いから気をつけてね~。」
ルリさんの指示に従い進んでいく。私は探知を発動して非戦闘員なりに探索に貢献せねば。
探索は順調に進み、ある程度進んだところでルリさんが伐採を始めるために斧を装備し切り倒し始めた。小柄なルリさんには似合わないとても大きな斧を振るう。切った木材を運搬するための荷馬車を出してモカさんに繋げて準備する。
私とユウさんはやることがないので伐採している周辺を少し散策することにした。この別行動が後にあんなことになるとは思わなかった。
|ω・) 気になるゲームが発売される
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