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40 見えない敵2

予約投稿忘れてました。今年最後の凡ミス(T_T)


どこから来るか分からないのでみんなで周囲を見渡せるように背中合わせになった。背中はレイに任せて、右にモカさんと左に社員さん、頭の上にはマルを乗せて魔法を本にセットする。


「社員さん、みんなに光の加護を!レイは咆哮でみんなを強化!」


一旦凌ぐしか方法が現状ないため、相手の出方を伺う。ウサ吉がまだ帰ってこないので逃げるわけにも行かない。


「他のみんなは警戒、攻撃が来たらそこに向かって反撃を!」


今できる対策を指示して反撃に備えるけど、次はどこから来るんだ。周囲の霧はより一層濃くなっている気がする。にしてもこういう時に遠距離から攻撃できる手段が欲しくなる。

今の色んな方向から攻撃が飛んできているのをなんとかみんな避けたり防いだりしている。しかしさっきよりも攻撃の頻度もどんどん上がっている。このままじゃ時間の問題だ。少しずつだがみんなのHPが消耗してきている。


一方的に攻撃してくるなんてずるいよね、どうにかしてもらった分の攻撃は利子をつけて返却したいが。ん、返すか。いい事を思いついてしまった。反応できるか分からないけどやってみよう。


「レイ、私の後ろからくる攻撃はなんとかちょっとだけ凌いで。モカさんと社員さんもなるべく防ぐ感じで、あと回復はこまめに。」


私は魔導書を構え自分の前方にだけ集中する。狙いは一点、相手の飛ばしてくる攻撃だ。みんながなんとか防いでくれているんだ、必ずやって見せる。

ぐっと魔導書を握る手に力を込めて決意を固める。目を凝らし前方に意識を向ける。


「来た!ポータル!」


白い霧のカーテンから飛び出てきた水の塊に向けて私はポータルの入り口を設置した。そして出口を飛んできた方向に向けて設置する。すると飛んできた水の塊はポータルを通って撃ってきた相手に向かって跳ね返すような形で飛んでいく。すると飛んでった霧のさきで鈍く何かに当たる音がして、その後地面に何かが落ちる音がした。


「レイ、とどめを指してきて!」


「ワフ!」


指示とともに音がした方向に向かってレイが飛びかかった。今度はちゃんと攻撃が成功したようでモンスターがポリゴンになった音が聞こえた。

よし、これなら行ける、そう確信を持った。周りにあとどれだけいるかわからないけど次に備えて魔法をセットする。

その後は同じようにして飛んでくる攻撃を跳ね返して撃ち落とす。とどめはレイとモカさんに任せるようにして手分けして倒していく。6匹目くらいになるだろうか、モカさんが倒しに行ったら攻撃が飛んでくることはなくなった。なんとか倒しきったようだった。


戦闘態勢を解いてその場に座り一息入れているとレイがドロップアイテムを集めてきてくれた。口には白い羽根を大量に咥えていた。


【ミストオウルの羽根:白く光沢のある羽根。装備や矢じりなどに使える。】


やはり戦っていたのはミストオウルのようだ。とうとう姿を見ることなく戦闘が終わってしまったがどうやらミストオウルは白いフクロウのようだ。会うのが楽しみだね。

それにしてもウサ吉はどこまで行ったんだろうか?この霧で迷子になったのかな?


そんな事を考えていると霧の奥から物音がした。すぐさま戦闘態勢を取り身構えていると、草むらの中から見覚えのある毛玉が転がってきた。


「もー、どこまで行ってたの!」


帰ってきたウサ吉を抱きかかえると口には見たことのない植物を咥えていた。2枚1対の長細い葉っぱの真ん中から茎が1本伸びている。その先には白い雲のような綿なのだろうかふわふわしたものがついている。


【クラウドフラワー:湿気の多いところに生える花。刺激を与えると周囲に雲を発生させる。】


この周囲の霧の原因が判明したことになるのだろうか。この花が雲を発生させて白く霧がかったようになっているのかな。

ウサ吉は特に帰ってきたのが遅くなったことは気にして無いようでマルと戯れ始めている。まったく心配になる身にもなってほしい。

一旦落ち着いたのでマップを頼りに道沿いまで引き返して今日はログアウトした。

|ω・) 良いお年を

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