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32 メンバー紹介


ルリさんと話していたらテイムしたモンスターを見たいと言われたのでいじけているユウさんをなだめながら町のゲートまでみんなで移動した。外に出る前に3人でパーティーを組んで外に出る。


私はテイムした順番に紹介するために魔結晶を解いて召喚する。


「まず初めはこの子、ウサ吉です。最初にテイムした私の相棒です。」


「ん~、可愛いですね。コットンラビットですね。」


「ですです。あ、そうだ。ウサ吉、増毛!」


ぼふっと毛が増えてウサ吉が大きくなる。それに驚いてルリさんが声を上げる。


「わっ、びっくりした~。でもとてももこもこしてどうですね。触っていいですか?」


ルリさんの提案にいいですよっとこころよく私は答えた。ただルリさんが触ろうと近づいたときには音もなくユウさんはウサ吉に忍び寄り抱きついていた。全くこの人は…。ま、この魅力に抗えないのはわかるよ。


「気持ちいいですね~、ユウ。」


「うん…。」


「あんまり戦闘向きではないですけど、防御面が優れてます。」


顔をウサ吉の毛に埋め込んで答えるユウさん。息苦しくないのだろうか。


「次はこっちで、名前は社員さんです。」


社員さんは召喚されると落ち着いた表情でルリさんに首を振ってお辞儀する。紳士的対応である。


「まぁ、お利口さんですね。」


「社員さんは回復担当です、縁の下の力持ちって感じの子です。」


ちらっとウサ吉の方を見るとユウさんがさっきより沈んでいっている気がするけど放っておこう。


「次はユウさんが名付け親のレイです。」


出てきたレイは軽やかに着地し、軽く吠えた。


「お~、元気な子ですね。シルバーウルフでしょうか?にしてはでかいような。」


「キングウルフです、フィールドボスの。頼りになる前衛です、戦闘はほとんど任せてます。」


「えっ!フィールドボスもテイムできるんですね!知らなかったです~。」


その頃、どうやらユウさんは完全にウサ吉に埋没したようだった。


「最後に、あれ?出せない。」


《パーティーメンバーがいっぱいです。》


「パーティーは6人まで…。」


毛玉の中からユウさんの声がした。

なるほどテイムモンスター含め6人が上限のようだ。さて誰を戻そうか、そうだっ。

いたずらがてらウサ吉を魔結晶に戻した。埋もれていたユウさんがボテッと地面に落ちてむすーっとした顔になっていた。今日はもう終わりだよ。


「最後はモカさんです。荷車の重量を軽減して運べる力持ちです。あとミルクも出ます。」


「わ~、ブラッドカウですね。この町に牧場がありますよ~。」


地図の牧場はどうやらブラッドカウのものらしい。後で時間あるときに寄ってみよう。


「これで全員です。今この子達の装備作ってくれる人探してるんですけど、見つからなくて。」


「その話詳しく聞いても?」


ルリさんに社員さんとレイのサドルが欲しいことと、モカさんが引けるような荷車を探していることを伝える。


「うん、わかったわ。私が全部作りますよ~。」


「えっ、いいんですか?」


「ええ、いいわよ。ただし代金の代わりにちょっと手伝ってもらいたいことがあって。」


どうやらやって欲しいことっていうのが鉱山での鉱石の採掘だった。かなり運搬に重量が必要らしく、モカさんの力を借りたいとのこと。今日は準備があるとのことなので明日向かうことになりここで解散することとなった。


未だにぷっくりと頬を膨らませているユウさんを引きずりながら町の散策へ戻るのだった。

|ω・) 現状整理?

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